デッサンの難しさと楽しさ

 うう・・・ さ 寒かったー!!!
昨日は、爆弾低気圧による春の嵐が、東日本を中心に吹き荒れたようです。

 昨日は、4月最初のレッスン。
急激に冷え込んだ気候のためか、お休みされる生徒さんが何人かいました。

 クリエイトコースに、今年4年目を迎えるKさんがいます。
現在、彼女は4枚目の静物デッサンを製作中。

モノの形を、少しずつ正確に描けるようになってきました。

 デッサンとは何か?
デッサンは、一言で言うと、モノを正確に観察して正確に表現する事です。

なーんだ、簡単じゃないと思う人がいるかもしれませんが、これがなかなか難しい。
なぜ難しいのか?

それは、人間の目がとてもいいかげんだからです。
モノを見る時、その時の気持ちや周りの色や形によりかなり違ったモノに見えるはずです。

うれしい時は大きく力強いモノに、
悲しい時は小さく力無いモノに、
暖かい色のモノは手前に、
冷たい色のモノは奥に、
周りに大きいモノがあると小さく、
周りに小さいモノがあると大きく見えます。

他にもいろいろ錯覚して見える要素がありますが、人間の目は、かなり不完全にしかモノを見れません。

また、実際のモノは立体ですが、それを平面の画用紙に描くのですから、非常に難しいのです。

カメラで撮れば、簡単に、そしてかなり正確に写真にできるのに、人はどうして絵を描くのか?

カメラは機械なので、ただ機械的にしかモノを写せません。
しかし、人が描く事により、質感や素材感を、現実のモノ以上リアルに描く事ができます。
また、モノに対する思い入れを感情を込めていくらでも表現できるのです。


これこそが、人が絵を描く楽しさであり、魅力ではないかと思います。


関連記事

絵が苦手から得意にするために
https://at-pa.seesaa.net/article/201004article_1.html
絵が苦手から得意にするために2
https://at-pa.seesaa.net/article/201004article_4.html
アイデアの考え方          
https://at-pa.seesaa.net/article/200907article_1.html
魅力的な絵を描くためにー初級編ー  
https://at-pa.seesaa.net/article/200903article_3.html
魅力的な絵を描くためにー中級編ー  
https://at-pa.seesaa.net/article/200905article_2.html
魅力的な絵を描くためにー上級編ー  
https://at-pa.seesaa.net/article/200905article_3.html
1分で上手になる風景画のテクニック 
https://at-pa.seesaa.net/article/200902article_4.html
絵が苦手から好きになるには     
https://at-pa.seesaa.net/article/200810article_10.html
豊かな色彩感覚にするには      
https://at-pa.seesaa.net/article/200805article_1.html
大人が気に入る絵、子どもに書かせたい絵 
https://at-pa.seesaa.net/article/200804article_15.html



鉛筆デッサンを始める人へ―絵画の基本 (新カルチャーシリーズ) - 裕子, 永山, yuko nagayama
鉛筆デッサンを始める人へ―絵画の基本 (新カルチャーシリーズ) - 裕子, 永山, yuko nagayama

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック