壁を乗り越えるために
心に残る文章が一つでもあれば、それだけでその本を買った値打ちがあると、ある作家が言っていました。
私もそう思います。
悩みを抱えたり、つらい事に出会った時、自分が求めていた答えは、なかなか見つからないものです。
そんな時は、いろいろな本を読む事をお勧めします。
声高なアドバイスや慰めはありません。
自分のペースで読めるので、自分に必要な言葉だけを受け入れたらよいのです。
たまたま手に取った本の中に、自分が求めていた答えのヒントが、ひょっとして隠れているかもしれません。
私が好きな漫画家に、井上雄彦がいます。
「スラムダンク」や「バカボンド」などの爆発的なメガヒットの作品を描いた漫画家さんです。
現在、「バカボンド」の他に、「リアル」という作品が、「週刊ヤングジャンプ」に不定期連載され、年1回のペースで刊行されています。
物語は、バイク事故で同乗者に障害を負わせてしまった野宮、骨肉種のため片足を失った戸川、交通事故で半身不随となった高橋の三人が、車椅子バスケットボールの世界で成長してゆく様子を描いた作品です。
作品の中で、片足を失い引きこもっていた戸川に、不治の病に冒された山内が、「ジェットコースター」の話をする場面があります。
「ジェットコースター」は、たかが数分しか乗れない。
残りの時間ばかりを考えていたら、何のために乗っていたか分からない。
「命が短いなら濃さで勝負!!」
問題を解決する答えは、どこにもないかもしれません。
しかし、前に進むことで、工夫することで、何か変わるかもしれません。
限りある人生の大切さを考えさせてくれる、心に残る秀作です。
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