失敗は成功の種

 誰でも失敗はいやなものです。
大人でも、いやなものですが、子どもであれば、なおさらでしょう。
でも、成長するためには、失敗する必要があります。


 以前に、こんなことがありました。
小学一年生の、Kさんが入会してきました。
絵を描くのが好きな、少し勝ち気な女の子でした。


絵の課題のとき、Kさんは、描こうとした絵が失敗してしまい、大粒の涙をこぼしながら泣いてしまいました。

Kさんは、いつも周りから絵が上手だとほめられていたので、絵を描くことに とても自信をもっていたのでしょう。
でも、普段から好きな絵だけを描いていたので、それ以外のものを描くことに慣れていなかったのです。

一年後、絵の課題の時、Kさんはまた、失敗してしまいました。
でも、Kさんはニコッと笑うと、
失敗した所に新しいものを描き加えて、言いました。
「先生。ここをこう直したら、もっと良くなったよ!」

失敗をした時、どうすればその状態をより良いものに変えられるのか。
工夫する力、つまり創造力が、この一年間で身についてきたのでしょう。


 たしかに成功すると、満足感を味わえます。
しかし、失敗を恐れ、小さな成功だけで満足してしまえば、成長はそこで止まってしまいます。

さらに上をめざしたり、新しい事をするためには、未知の体験をしなければなりません。
そこには、当然失敗があります。


失敗を受け入れ、失敗から学んだ者だけに、たくさんの成功が待っています。



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