創造力は目に見えない最高の宝物

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創造は過去と現在とを材料としながら新しい未来を発明する能力です

与謝野晶子(歌人)



 アトリエで、子どもたちに教えている一番大事なもの、
それは・・・・・「創造力」です。


創造力とは、ファンタジーや絵空事を妄想することではなくて、答えの無い問題を解決する力です。

創造力は、ゼロから生まれてくるのではなく、過去の問題や失敗を克服した体験から生まれてきます。



 子どもたちは答えのない問題や悩みにいろいろぶつかります。

自分で考え、解決方法を見つけなけれ、問題や悩みは解消されません。

しかし、最近の子どもたちは、物事をYes・Noと選択するだけで、考察する事が苦手なように感じます。

それには、理由があります。

創造力は先ほど言ったように、足りない・困ったというマイナスの状況を克服する体験の中で生まれます。

現代の子どもたちは、物も情報も恵まれた環境の中で育てられるため、人間関係以外ではなかなかそのような体験ができません。

それとは対照的に昔の子どもたちは、すべて足りない環境で育ちました。

遊具なとない整備されていない空き地で遊んでいたので、自分たちで遊びやルールを考えなければなりません。

十分な遊び道具もなかったので、自分で遊び道具を作ったり、体を使って遊びました。

時には、ケガをしたり、ケンカもしたでしょう。
しかし、そうした体験を通して、ケガやケンカをしない遊び方を学習できたのです。

現代は、自由に遊べる空き地は減り、遊び方が決まっている遊具がそろった公園が遊び場の中心になります。

年齢が上がると、遊びの中心は、ゲーム機器やカードゲームです。
すでにルールが決まっているので、新しい発想や工夫は生まれません。

と言っても、環境は変えられません。
物や情報が恵まれている事も、ありがたいことです。

では、どうすれば良いのか?

子どもが、自分の力だけで考え体験できる場を用意してあげることです。
できるだけ親が手伝えない環境が望ましいでしょう。


さまざまなイベントやアートワークに参加するのも良いでしょう。


 アトリエぱれっとを始めたのも、子どもたちに日常では体験できない課題を通して、創造力を伸ばしてあげたいという気持ちからでした。

時には、発見の喜びがあったり、失敗を乗り越えることもあるでしょう。

そうした体験をくり返す中で、自分の個性に気がつき、創造力が広がってゆきます。

そして、作った作品の数だけ、強い自信を身につけることができるのです。


 創造というのは、意識を集中し、潜在意識を働かせて深く考え続けるという苦しみの中から、ようやく生まれ出るものだ。
決して単なる思いつきや生半可な考えから得られるものではない」

稲盛和夫(京セラ創業者)






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