創造力と情報の関係性
現在は圧倒されるほどの情報化社会です。
情報化社会は、自分が知りたい情報を探すことが簡単にできるなど多くのメリットがあります。
ただし、創造力の育成に限定すると、大きな障害になってしまいます。
情報は自分を安心させる心地良さがあるため、触れる機会があると、あっという間に情報の虜になってしまいます。
情報に満たされると、情報を選択する力は身につきます。
ただし、初めから答えが用意されていては、当然自分で考える必要がなくなってしまいます。
自分の力で“ゼロ”から考えたり、作り出す体験により、創造力は育ちます。
創造力は、作品を製作するためにだけ必要なものではありません。
人が成長する中で出会ういろいろな問題や悩みには、答えはありません。
創造力は、そんな困難に立ち向かい乗り越える力にきっとなるはずです。
創造力があれば、問題に対して解決するため方法をいくつも考え、選択できるからです。
以前、朝日新聞に、日本の大学に対する主要1400社のトップを対象にしたアンケート結果が載っていました。
学生の人材養成という面から、日本の大学に対する評価は、不満が8割を超えました。
その不満の理由として一番多かったものは、
「創造力を身につけていない」が58社、次に「問題解決能力の不足」が51社に達し
「一般教養の不足」17社を大きく上回りました。
また、翌日の朝日新聞で、東大の卒業生を多く受け入れた企業を対象にしたアンケート結果が載っていました。
企業の評価は、「よく頑張るが、創造的な仕事は今一つ」でした。
新聞のアンケート結果から、現代の学生の深刻な創造力不足が分かります。
もちろん創造力を身につけた上で、さらにたくさんの知識があれば、とても優秀な人材として重宝されるはずです。
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