カラフルな映画
現在絶賛上映中の「竜とそばかすの姫」。予告編を見るたびに色鮮やかな映像と美しい歌声が、心にひびきます。
ここ数十年の間に映画の制作技術は飛躍的に進化してゆきました。
新しい映像を観たいという観客に応えるために、クリーエーターたちは日々想像を超える努力を積み重ねて、新しい表現を模索してゆきます。
そしてありがたいことに、画面を通して私たちは日常では決して出会うことのない未知の映像に触れることができるのです。
今まで観た映画で、特にカラフルな映像のものをいくつか紹介します。
「アリス・イン・ワンダーランド」
2010年公開のアメリカのファンタジー映画です。
『不思議の国のアリス』を原作に、その後日談的なストーリーとして、ティム・バートン監督が再構成して作った映画です。
初めて観た時、「うわーっ、何これ!?」とかなり衝撃を受けました。
普通の監督では決して思いつかないような、遊び心満点のやりすぎ映像に、さすがバートン!と興奮したものです。
しかも3D映画で観たので、迫力いっぱいでした。
ティム・バートン監督は 見たこともない異色な映像の映画を作ることが多く、「チャーリーとチョコレート工場」もかなり個性的な映画として有名です。
マイ評価は、星4つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
「アバター」
2010年公開のアメリカのSF映画です。
スティーブン・スピルバーク監督と並ぶ巨匠ジェームズ・キャメロン監督の代表的な作品です。公開当時2700億円の世界一の興行収入を記録した超有名な映画です。また、3D映画の流行の先駆けになった作品です。
SFではありますが検証に基づく映像にこだわって作られたので、見たことのない未知の惑星が舞台になっていますが、現実感がありとても魅力的です。
一番のお気に入りは夜のシーンです。蛍光色を多用した自然や生き物の映像は、海底を華麗に泳ぐ色鮮やかな熱帯魚をながめるようなやすらぎを感じます。
ただし、迫力のあるアクショーンシーンがあるので、中学生からの鑑賞がおすすめです。
アメリカのフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドで、「アバター」に登場するファンタジーワールド「パンドラ」を体感できる新ライドがあります。日本にもできるといいのに。機会があれば、体験したいものです。
ちなみに、「アバター2」は、来年年末にアメリカで公開予定です。
マイ評価は、星5つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
「リメンバー・ミー」
2018年公開のアメリカのアニメーション映画です。
ピクサーが制作し、ウォルト・ディズニーが配給しました。キャッチコピーは、「それは、時を超えて―家族をつなぐ、奇跡の歌。」家族愛をテーマにしたミュージカル風の作品です。
メキシコを舞台にしているため、風習や考え方で理解しづらい所もありますが、家族愛のテーマにしぼると共感しやすくなるかもしれません。
音楽と映像の組み合わせが素晴らしく、ゆるく陽気な雰囲気も居心地よく、とても楽しめる作品です。
映像のカラフルさは、一番です。
マイ評価は、星4つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
「君の名は」
2016年公開の日本のアニメーション映画です。
監督・脚本は新海誠。公開当時は邦画において歴代2位の興行成績をおさめました。
「時をかける少女」のような思春期の主人公たちの心情に視点をおいた透明感のあるSFです。
遠近感が強く感じられる背景をたくさん使っているので、後半は躍動感を感じられる映像が続きます。
他の映画に比べて、カラフルさは少し低めです。日本を舞台にしているため共感しやすく、日常から非日常への変化を色彩の変化で上手に変化しています。
鑑賞後に映画の舞台の一つの飛騨(兵庫県)に行った時は、かなり気持ちが高揚しました。アニメ好きが舞台になった街を旅行する気持ちが少し分かった気がします。
中高生におすすめの作品です。
マイ評価は、星4つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
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