美術の仕事の可能性
あえて「絵」と書かなかったのは、絵の応用として使える仕事は、ファッション・料理・建築・映像などとても幅広いからです。
昭和に生まれた私が子供の時に絵の仕事としてイメージできた職業は、画家と漫画家ぐらいでした。
薄い知識だったと思いますが、ネットも無い環境で情報は書店に並ぶ本だけだったので、しかたがないかもしれません。
画家になるための方法は分かりませんでしたが、画家というと、パリのエッフェル塔の下でベレー帽をかぶりながら油絵を描いている、そんなイメージでした。
漫画家に関しては、その頃の役に立つ本は、手塚治虫さんの「手塚治虫のマンガの描き方」と石ノ森章太郎さんの「石ノ森章太郎のマンガ家入門」の2冊だけだったように思います。
現在はネット環境が整い、あらゆる仕事の情報が集められます。
また、インスタ映えという言葉が流行りましたが、視覚によるヴィジュアルがとても大切にされているため、あらゆる仕事に応用可能です。
アトリエに入会される生徒さんの中には、将来美術に関わる仕事に就きたいと思ってている方はたくさんいます。
王道の職業としては、画家・漫画家・デザイナー・アニメーター・イラストレーター・絵本作家など。
絵の応用した職業としては、ファッションデザイナー・美容師・メイク系の仕事・料理人・学芸員・教育者・色の専門家など。
もし自分の才能が仕事に生かすことができたら、どんなに楽しいでしょう。
さらにその仕事を長く継続できれば、人生を楽しむ生きがいにもなります。
美大や美術学校を卒業して活躍してゆく。
とても素晴らしいと思いますが、才能を仕事に使う職業は創造力が枯れてしまうと、仕事を続けてゆくのは難しいものです。
創造力が必要な職業ほど一生現役で活躍できる方は、ほんの一握りにすぎません。
今回提案したいのは、副業として仕事に関わる選択です。
一般の仕事をしながら、副業として自分の作品を販売する。
自分の意思や行動力により、自分の才能が収入になるのはとても楽しいと思います。
時間も自分で管理できますし、リスクも少ないので、選択の一つとして考えのもアリでは無いでしょうか。
創作は好きだけれど、人とのコミュニケーションが苦手な場合、美術に関わる仕事を会社でする場合は難しいかもしれません。
創作物は自己表現なので、スポンサー(お金を出す会社や相手)に理解と納得させるだけの説明をしなければならないからです。
副業として自分の作品を販売する場合は、納得した人が購入するため、そのような手間がなくなります。
その収入はピンキリですが、信じられないほど高額の収入を得る場合もあります。
例えば、LINEをしている方におなじみの クリエイターズスタンプは、2014年から販売が始まりました。
約3ヶ月での売上トップ10までの平均販売額が、なんと約2,200万円になったそうです。
仮に獲得収入が0円だとしても、リスクがなければ気持ち的には楽です。
自分の作品を販売する方法をいくつか紹介します。
個人でのオンラインショップでの販売。
手数料はかかりませんが、手間と集客数の確保に苦労するかもしれません。
自分の個人サイト・ブログ・Twitter・Y0uTubeなどで自分の作品に関係する情報を流して、知名度を上げてから始めた方が良いかもしれません。
簡単な手間で始めたいのであれば、販売サイトの利用をおすすめします。
自分の作品をネット上で販売できる販売サイトがたくさんあります。
一定の手数料を支払うことで、対価を手にすることができます。
それぞれのサイトごとに、集客数・登録条件・手数料などいろいろな違いがあります。
日々入れ替わりにサイトが生まれ消えてゆくので、自分のお気に入りのサイトをぜひ見つけてみて下さい。
●BASE(ベイス)
https://thebase.in
開設実績3年連続No.1のネットショップ作成サービスです。
●「minne(ミンネ)」
https://minne.com
GMOが運営している国内最大級のハンドメイドマーケット。
●Creema(クリーマ)
https://minne.com
個性のあるアート系の作品多く、アトリエに置く雑貨を時々ここで買っています。けっこう好きなサイトです。
●LINE Creators Market(ライン クリエイターズ マーケット)
https://creator.line.me
自分のオリジナルスタンプを販売できます。
●ヴィレッジヴァンガード オンラインストア
https://vvstore.jp/feature/creator/
本と雑貨を並べて販売している、人気の本屋さんのオンラインショップ。市原ちはら台のユニモにも入っています。ハンドメイド雑貨の販売サイトです。
●ART-Meter(アート・マーケット)
http://www.art-meter.com/
東急ハンズが運営する、絵画の販売サイト。
●メルカリShops
https://shops.mercari.com
超人気のメルカリの運営です。スマホのアプリで利用できます。ブラウザからは利用できません。
●Merch by Amazon
誰もが知っているインターネット最大のオンラインショップの運営です。
2020年10月から始まったサービスで、自分のデザインやイラストを服にプリントして販売できます。
ネットの販売だけでは、購入者の顔や反応が分からないのでつまらないと思われる方は、デザインフェスタの利用はいかがでしょうか。
デザインフェスタhttps://designfesta.comは、東京国際展示場にて年2回開催されるアジア最大級の国際的アートイベントです。
参加するアーティストは、プロアマ問わず世界中の1万人を超えるのアーティスト。世界で一つだけの作品の展示および販売ができます。
対面販売なので、購入者の生の反応を楽しめます。
大好きなアートイベントなので、時々足を運んでいます。
子供たちの将来の可能性は無限大です。将来の夢について考えるヒントに少しでもなってくれると、うれしいです。
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