人見知りだけど、大丈夫?

着彩(行事_10月)12.jpg 問い合わせの時、「うちの子どもは人見知りが強いけど、大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。

「たぶん大丈夫だと思います。まずは、一度アトリエへ話を聞きにいらしてください。それからご判断されてはいかがですか?」と返答させていただいております。

アトリエを始めて20年が経ちました。
何百人の子どもたちと出会う機会がありました。

そして、年長さんから高校生までたくさんの内気なお子さんと接してきました。


もしかしたら、絵が好きなお子さんは内気な性格の場合が多いかもしれません。

内気なお子さんは、人前で過剰に緊張する傾向があります。
それは、感受性が豊かなために、敏感に心が反応してしまうからです。


でも、人に自分の考えや態度を上手に伝えられないのであれば、絵や工作は向いているかもしれません。
なぜなら絵や工作は、自分の考えや発想を言葉を使わないで人に伝えられるからです。


 自分自身の子どもの頃を振り返ってみると、とても内気な子どもでした。
現在のような人と接する職業に就くなんて、想像すらできませんでした。


他人と関わり合いたいのに、とても不器用にしか対応できなかった自分を支えたのが、絵を描くことでした。
絵を描くことが好きで、自信になり、さらに将来の夢を思い浮かべられることが、どんなに励みになったでしょう。


いろいろ悩んで育った分、高校生の時の夢は、「小学校の図工の先生」でした。
自分のように人に対して不器用な子どもでも、絵や工作を通して、自信を身につけて楽しめるようになれるよと伝えたかったからです。

教員養成の大学に進学して小学校の教員免許状を取りましたが、途中から夢が変わり、絵や文章の仕事に進みました。
その後、若い頃の原点の夢に戻ってきて、造形教室を開いたわけです。


 人は環境や年齢を重ねると、性格は変ってゆきます。
自分にとって自信があることが一つでもあると、思うようにできない時期もきっと乗り越えられるはずです。


入会したばかりの時は、意思表示を首を振ることでしかできなかったお子さんが、少しずつ自信がついてゆくとゆっくりと会話ができるようになり笑顔もふえてきます。

100人いれば100通りの性格があります。
無理をする必要はありません。自分のペースでゆっくりと慣れてくれればなと思っております。



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