落書きとイラストの違い

 漫画コースの生徒さんは、ときどき家で描いてきた絵(落書き)を見せてくれます。

ひらめきで描いた絵は、いきおいがあり、その生徒さんの個性がつまっています。
気持ちよく描いているので、表現や構図はあまり気にしていません。それでいいと思います。

落書きは、発想力の幅を広げます。
その絵に対してアドバイスをしてあげることで、生徒さんは自分に足りない技術や表現など気づくことができます。
よく絵を見せてくれる生徒さんは、確実に成長するスピードが速くなります。

ただし、それだけでは作品としての価値はありません。
イラストとして完成することで、テーマ・構図・遠近感・立体感・躍動感などの魅力を観る人に伝えられるからです。


ファションに例えると、イヤリングやネイルアートにこだわっていてもジャージ姿では、おしゃれではありません。
スボーツに例えると、いろいろなテクニックを練習しても試合で試さなければ真の実力は身につきません。

落書きは気楽に描けますが、イラストはいろいろな要素を考えながらの制作になるので根気が必要です。
そのため、落書きはよく描いてきても、イラストになかなか進めない生徒さんもいます。

絵の真の力をつけたいならば、イラストを描く体験が必ず必要です。


 N.Yさんは、入会して2年目になる高校2年生の女子です。
教室で描いた初めてのイラストをご紹介します。

「イラスト」N.Yさん.高2.jpg
イラストを制作する中でいろいろな事を学んだと思います。
とても個性的な絵を描ける生徒さんなので、これからの成長を楽しみにしています。

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