漫画コースのM.Sさん2

 M.Sさんは、漫画コースに通ってきてくれている高校2年生の女子です。今年で5年目を迎えます。
学校ではダンス部に入っていて、個人で関東優勝の経験もある実力者です。

最近完成したイラストがとても魅力的な作品になったので紹介します。
テーマは、「ヘビ」。クールで美しい絵になりました。

イラストM.Sさん.jpg

唯一無二の個性的なセンス、遠近感と躍動感を感じさせる構図、すばらしいの一言につきます。

 絵が上手くなるには、いくつかの条件があります。

一つ目は、個性を持つ。

目立てば良いわけではありません。
自分らしさを、作品に表現する。簡単なようでとても難しい課題です。

構成力や色彩感覚の美的センスは、ふだんの美的環境に影響されます。
大学生の時、教授から、子どもはできるだけたくさんの色の環境で育てる大切さを教わりました。

子どもにとって一番身近なものは、ファッションや文房具でしょうか。
自分が好きな色は基本として、たくさんの色やデザインに挑戦してみる。
思春期になると、黒を好むことが多くなりますが、他の色も組み合わせることをアドバイスしています。
黒にベージュの色を合わせると、印象はとても変わります。

二つ目は、情熱を持つ。

めんどうだったり、難しいと思った時、ここまでがんばったからもういいかなと、そこで克服する努力をあきらめる。
それもありだと思いますが、それではその先の景色を見ることはできません。

三つ目は、アドバイスに耳をかたむける。

自分の絵に自信を持つようになると、アドバイスを受け止められない人がいます。
自信を持つことは大切です。
ただし、才能があっても、経験が足りなければ当然知識は不足しています。
とても才能や技術がある高校生のお子さんよりも、すべてを吸収する小学生のお子さんの方が、成長が早い場合もあります。

 M.Sさんは、中学生の後半からオシャレも個性的になってきたので、絵のセンスもそれに伴いみがかれてきたように感じます。
また、高校生になり、ダンスに取り組んでいるのも影響があると思います。


美術・音楽・小説・演劇・料理・ファッションなど創作するものは、センスや技術にどこか共通点があります。
興味があるのであれば、いろいろな体験をすることをお勧めします。



 次回作は、「アリス」をテーマにする予定です。どのような作品になるか楽しみです。


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