日本で一つだけの聾学校の造形芸術科

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 あるサイトによると、
日本には聴覚障害者を対象とした学校が現在、国立・公立・私立の106校あるそうです。
そのうち千葉には3校あり、鎌取には千葉県立千葉聾学校があります。

以前、そこの高校生のAさんが、短い期間でしたがアトリエヘ通われたことがあります。
言葉での会話は難しかったため、
コミュニケーションはもっぱら、ホワイドボードへの筆記と私の下手な手話によるものでした。

意思のやりとりに時間がかかり、Aさんは大変だったと思いますが、私自身は勉強になり良い経験でした。

同じ景色でも、国の違い・性別の違い・年代の違いなどにより、違ったものに映ります。
耳が聞こえなかったり、聞こえにくい方は、そうでない方と違った表現ができるかもしれません。


美しいものを感じて美しく表現したい願望は、誰もがもっている欲求です。
学ぶ方法は難しいかもしれませんが、
心の中にそうした欲求があるのであれは、ぜひ挑戦してみるべきです。



 実は千葉には、一般の美術系の短大や専門学校に準じた内容を体験できる、日本で一つだけの聴覚障害者を対象とした芸術系専攻科がある学校があります。

筑波大学附属聴覚特別支援学校 芸術系専攻科です。
日本で唯一の国立の聾学校でもあります。

学校は、幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科、高等部専攻科(ビジネス情報科、造形芸術科、歯科技工科)を設置しています。

場所は、JR市川駅からバスで通える所にあります。
遠隔地(通学時間が片道2時間以上)から入学する生徒のために寄宿舎が設置されています。


出願資格は、
特別支援学校高等部又は高等学校を卒業見込みの者又は卒業した者です。

学校のホームページを見てみると、カリキュラムはとても充実していました。

・基本のデッサンから絵画やデザイン、アナログ・デジタル両方の技術をバランス良く学べます。

・外部機関からの依頼を受け、実際に製作して納品する体験ができます。

・国内と国外の研修旅行をはじめ、さまざまな体験的活動を行っています。

・公募展や各種展覧会に出品し、数多くの入選や受賞の実績を積み重ねています。

・卒業後には、一般企業への就職の他、デザイン関連の現場に就職。美術系の学校へ進学する生徒さんもいるようです。

しかし、実際の学校に対する知識は十分持ち合わせておりません。興味がありましたら、いろいろ情報を集めてみて下さい。

毎年、5月末~6月初旬に造形ワークショップが行われているので、進学を考えている方は参加されてみてはいかがでしょうか。

また、見学・教育相談は随時受けつけているようなので、ぜひ問い合わせてみて下さい。



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