ジョン・ブランブリット-全盲の天才画家-
ベートーヴェンは、歴史に残る偉大な音楽家ですが、40歳頃には完全に耳が聞こえなくなっと言われています。
それでもたくさんの交響曲や歌曲を書き続けました。
美術界でも、全盲にもかかわらず精力的に活躍されているモダンアートの画家がいます。
アメリカ出身の視覚障害者の画家、ジョン・ブランブリットさんです。
彼は、2歳から「てんかん」による合併症の結果として、30歳頃に視力失っていき、やがて全盲になりました。
そして、その頃から画家としての活動を始めました。
彼の絵は、一言で言い表すと、色彩の輝きに満ちあふれています。
美しい鮮やかな色彩の広がりは、色を普通に感じられる自分にとっても、驚きと魅力を感じます。
なぜ、このような絵を描けるのか?
脳には、損傷した機能を他の感覚で補う代償機能という仕組みがあります。
視力を失った代わりに、「触覚」・「記憶力」・「空間認識力」の能力が信じられないほど発達したのかもしれません。
彼は、絵の具の質感を指で感じ取り、絵の具の色を区別できる能力があります。
1000種類の色を使い分けることができると言われています。
人と比べて何が足りないと嘆くことに意味はありません。
自分ができること。自分がしたいこと。努力して、たどりついた先に、奇跡はあるのかもしれません。
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