子どもと色の関わり方

まわりの色彩環境が、子どもの色彩感覚に与える影響は大きいと言われています。
色の好みが確立されるのは、個人差はありますが10歳前後です。
好みの色は、今まで目に触れた色の中から選ばれます。
そのため、たくさんの色にあふれた環境で育てば、色彩感覚は鋭くなります。
逆に色に乏しい環境では、色彩感覚がなかなか育ちません。
昭和の学校の建物・備品は、灰色のものが中心でしたが、少しずつ色味のついたものに変化しているのは良いことだと思います。
まだまだ十分ではありませんが。
家庭で一番気にかかる色彩は、子どもがすくすくと育つために適した色は何色かではないでしょうか。
子どもにも当然色の好みがあり、自分が好きな色は尊重してあげた方が良いと思います。
ただし、保護者の立場で考えると、暖色、特に黄色系の色が最適です。
黄色には、元気・楽天性・無邪気さなど子どもらしさの特性があります。
部屋にこもりがちなお子さんならば、部屋のインテリアの一部にぜひ使ってみて下さい。
逆に落ち着きが足りないお子さんでしたら、青系の色が効果的です。
青は集中力を増してくれる色なので、机のまわりに使うと学習に効果的です。
みんなが利用する部屋では、落ち着ける緑系の色がおすすめです。
カーテン・カーペット・クッション・雑貨などに取り入れてみてはいかがでしょうか。
インスタ映えを普段から気にかけるお子さんであれば色彩に興味を持つかもしれませんが、普通は色彩に関心を持つことは少ないかもしれません。
アトリエぱれっとは絵画教室なので、アトリエに通うお子さんは、レッスンを通してたくさんの色彩情報が目に飛び込んできます。
色彩に興味を持つと、世界は楽しみにあふれていることに気がつきます。
すべてのものは、色で構成されているからです。
部屋のインテリア・ファッション・料理など、身近なものに少し色の心配りをするだけで、色彩環境はずいぶん変わります。
また、自然は色彩の宝庫です。せっかくの夏休み。自然にたくさん触れてみてはいかがでしょうか。
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