人生時間: ぱれっと日記

2022年09月07日

人生時間

小学生から中学生、高校生へと成長するたびに、自由が増えてきます。
　同時に、失敗やトラブルを自分で受け止めなければならないことも増えてきます。

どんなにがんばっても、まじめにやっても、失敗やトラブルはさけられません。
人間関係・試験・試合・コンクール・病気・生活環境、いろいろあります。

心も体も成長しますが、経験がまだ十分ではないため、とてつもなくストレスを感じてしまいます。
涙でぐしょぐしょの顔を枕に押しつけて足をバタバタしたり、大声で叫んでみたくなることもあるかもしれません。

人生終わったーと、深い絶望感につつまれることもあるでしょう。

でも、大丈夫。
時間が経ちさらに成長すれば、人は少しずつ強くなります。

幼い時、ころんでひざをすりむき大泣きした経験は誰でもあります。(記憶にない人は覚えてないだけです。)
砂場で遊んでいる時に友だちに道具やおもちゃを取られて、泣いた人もいるかもしれません。

成長した現在の自分だったら、これくらいでは泣きませんよね。
いろいろな経験を積み重ねることで、人は少しずつタフになります。

そして、神様が人間に与えてくれたうれしい贈り物もあります。それは、『忘れる力』です。

楽しいことはずっと記憶に残りますが、イヤなことは少しずつ忘れていきます。

『俺はまだ本気出してないだけ』(青野春秋さん著)という漫画があります。
40歳の不器用だけと前向きな主人公の大黒シズオが会社を突然辞めてしまい、漫画家をめざすコメディ漫画です。
2013年には映画化されています。

ゆるーい漫画なので、気楽に楽しめる作品です。
中でも一番好きな場面は、シズオが1日を一生にたとえるエピソードです。

日本人の平均寿命は、現在84歳です。
24時間で割ると、1時間で3.5歳ずつ年を取ります。

中学生から高校生だと、まだ早朝になったばかりです。
この時間に1日が決まってしまうことはありません。
これからの1日、これからの考え方ややり方でいくらでも良くできるはずです。

「えっ。そう考えると、私はもう夕方なの?」とあわてている大人の方も大丈夫。

数年前、ある学者さんが、現在小学4年生の子の半分は寿命が100年と言っていました。
人生が100年だと、ずいぶん時間をさかのぼれるはずです。
未来は医療が発達して、さらに寿命が伸びれば、さらに時間をさかのぼれます。

これからの人生時間を、楽しく有意義に過ごしましょう。

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