『ヒューゴの不思議な発明』

 オープニング。空撮によるパリの街並みからモンパルナス駅へと映像が勢いよく移動してゆき、観る者の心を一瞬にして作品に引き込みます。

ヒューゴ1.jpeg

『ヒューゴの不思議な発明』は、2011年のアメリカ、イギリス、フランス合作によるドラマ映画
マーティン・スコセッシ初の3D映画です。
第84回アカデミー賞では同年最多の11部門にノミネートされ、5部門で受賞を果たしました。

この作品を観るのは、今回で2度目です。(通常の2D)

この映画には、私が大好きな「スチームパンク」・「からくり人形」・「映画」のエッセンスがたっぷりと詰め込まれています。
また、強いクセのある映像と編集も私好み。
セピア色の色調が懐古的な印象を演出して、『アメリ』(ジャン=ピエール・ジュネ監督の2001年のフランス映画)を観た時のように記憶に残る映像に感じました。

アメリ.jpg

モンパルナス駅の時計台に隠れて暮らす孤児ヒューゴが主人公。
この設定も大好き。

映画はフィクションですが、一部実話も混ざっています。

ヒューゴ4.jpg

主人公をサポートする女の子イザベル(クロエ・グレース・モレッツ。アメリカの人気のある若手女優)や物語の鍵となる玩具屋の主人ジョルジュ(ベン・キングズレー。イギリスの名優)も魅力的。

ヒューゴ2.jpg
ヒューゴ3.jpg

断片的な場面がパズルのように組み合わさり、歴史の流れと歩んだ映画の移り変わりを芳香に味わいつつ、最後にそっとページを閉じるように物語は終わります。

偶然の積み重ねにより幸運がもたらされるストーリーは少し物足りなさを感じますが、観終わった後心が満たされる気持ちになりました。

しばらくして記憶が薄れたらたぶんまた観るような気がします。
3Dはまだ観たことがないので、こちらはすぐに観たいものです。


マイ評価は、75点!!!!!


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