子どもの多面性
生徒さんの親御さんと顔を合わせる時、レッスンでの様子を伝えることがあります。
長い時間集中している様子・道具を上手に使い分けられる・几帳面な性格・遊び心のある個性的な発想など。
すると、
「えっ。家では、そんな所まるでないのですが。」
と、こちらの報告にとまどわれることがあります。
また、日常の生徒さんの性格や行動を親御さんから聞かされた時に、レッスンでの認識とズレがあることがあります。
大人以上に子どもの世界は複雑です。
親・姉妹兄弟・親戚の大人・学校の先生・習い事教室の先生・クラスの友達・クラブや委員会の友達・近所の友達。
接する相手により、意識的に、または無意識的に違う態度や行動をします。
子どもの人格は、サイコロの六面体のような単純なものではなくて、球に近い多面体だと思っています。
アトリエでの制作は、非日常的な行動です。
日常から飛び出して、おとなしい子が大胆な表現を、自由奔放な子が几帳面な表現をすることがあります。
高学年になると、その傾向が強くなります。
現在の自分を変えたいと思ったり、いろいろいな刺激や体験で変わることもあります。
〇〇さん(くん)は△△だよね、というレッテルを作ると楽ですが、その子の本質を見誤ってしまう危険があります。
ほんわかとその子の個性を理解しつつも、変化してゆくことを理解しながら指導しています。
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