『大ベルセルク展』
先日、銀座の松屋銀座で開催されている『大ベルセルク展』に行ってきました。
「ベルセルク」は、掲載雑誌を変えながらも30年以上に渡って長期連載が続いていた、故三浦建太郎氏の人気漫画です。
身の丈を超える大剣を片手で操り、超人的な強さで敵や魔物に立ち向かう孤高の剣士ガッツ。
重厚なストーリーと緻密で圧倒的な画力で展開される、唯一無二のダークファンタジーです。
2002年に第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞。
全世界シリーズ累計発行部数5,000万部を超える超人気漫画です。
今までのエピソードが、ようやくクライマックスに続いてゆくストーリー展開に、ファンは誰もが心から楽しみにしていました。
ところが昨年、まだ54歳の三浦氏の突然の急逝。
今回開催された作品展は、三浦氏の原画を中心に、場面を再現したフィギュアとともに、「ベルセルク」の世界観を追体験できます。
まだ気持ちを整理できないファンが愛すべきにこの作品にまた再会できる、貴重なイベントかもしれません。
会場に入ると、アニメで流れていた独特なBGMが観客の心を慣れ親しんだ作品の世界に誘ってくれます。
特に、クラウドファンディングにて製作された主要な敵キャラクター「不死者」ゾッドの等身大の造形は、驚くほど圧巻です。
近づいてみると、のけぞるほどに迫力があります。
ただし、作品はグロテスクな表現が多いため、アトリエの生徒さんにはには勧められません。
素晴らしい絵の才能があれば、技術を使い緻密で魅力的な絵は描けます。
三浦氏の絵は才能や技術を超えた、魂に触れる圧倒的な衝撃を観る者に与えてくれます。
同じような衝撃を感じたのは、「バカボンド」の井上雄彦氏の絵でした。
井上氏の絵は芸術性な絵なのに対して、三浦氏の絵はより漫画的です。
ちなみに、三浦氏の急逝により、もちろん漫画は未完になるものだと誰もが思っていました。
ところが、三浦氏の親友の人気漫画家の森恒二氏の監修のもとで、三浦氏の弟子が所属しているスタジオ我画による作画で、連載が再開されることになりました。
この苦難に満ちた再開を選択してくれた森氏には、作品のファンとして感謝の念しかありません。
たとえどのような結末で終わろうと、最後まで作品につきあってゆきたいと思っています。
会場の外に出ると、たくさんの作品グッズか売られていました。
ガッツの迫力が目に飛び込んでくる絵がプリントされたキャンバスボードと公式イラストレーションブック「THE ARTWORK OF BERSERK」(白泉社)を購入しました。
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