アートアクアリウム美術館 GINZA

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 アートアクアリウムとは、木村英智氏がプロデュースする金魚のアート展覧会です。

主役は、もちろんたくさんの種類の美しい金魚たち。
その金魚をアートの領域で演出するのは、唯一無二の個性的な水槽・LEDライティングやプロジェクションマッピングによる照明・テーマに合わせたBGM音楽・嗅覚を刺激する香(アートアクアリウム美術館 GINZA)。


その歴史は、2007年から始まり、日本橋を中心拠点としながら、全国各地および海外へ展開しました。累計約1000万人以上を動員。

夏だけの企画展だったアートイベントが、今年の5月から銀座三越に「アートアクアリウム美術館 GINZA」として常設されました。

以前日本橋で行われていた展示では、巨大な水槽がたくさんが並べられていて、3万匹以上の金魚が泳いでいました。
アートアクアリウムの知名度が上がるにつれ、観客も増えてゆき、事前にネット予約しないと入れないほどのにぎわいでした。

初めて行った時は、斬新な演出に度肝を抜かれましたが、いささか人の多さにとまどいもありました。

 そして先日、アートアクアリウム美術館 GINZAに行ってきました。
訪れたのが平日ということもありますが、観客もまばらで、ゆっくりと鑑賞できました。

エリアごとに、それぞれ違った演出でした。
小さい水槽が中心なため、金魚をじっくりとながめられる楽しみが増したように思います。

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和のテイストが強く、鼻にただよう香が観客を展示物の世界観へと優しく誘ってくれます。

臭覚は、非日常感を現実と認識させるのに効果的で、最近ではいろいろなイベントで使われています。
ホテル雅叙園東京の『「和のあかり×百階段2022-光と影・百物語-』や映画の『アバター 3d リマスター』でも体感しました。

金魚の数は以前の展示会よりもずいぶん減ったかもしれませんが、私的には今回の展示の方がずっと好きです。

特に気に入ったのは、シンプルですが、小さな水槽で泳ぐ金魚。
金魚の色に合わせて水草の色を変えているので、主役の金魚の美しさが引き立ちます。

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逆に、過剰な照明や花の装飾の演出は、金魚の存在感があまり感じられませんでした。

会場の最後には、金魚をテーマにしたイラストのコーナーがありました。
金魚の美を上手に表現した魅力的なイラストでした。

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金魚」をテーマに、いろいろなジャンルのアートへと広がってゆくのはとても興味深いものがあります。
「金魚」をテーマにした造形アートもそのうち観たいものです。


 この「アートアクアリウム」に対しては、心が癒された。美しかったという評価が多数あります。
その高評価がこれまでの大勢の観覧者数につながったのだと思います。

ただし、このような展示は金魚にいかがなものかという、批判的な評価も一部あります。その意見も理解できます。

しかし、金魚とは元々フナの突然変異を改良して作り出された人工的な生き物です。
500年前には日本に持ち込まれ、観賞魚として、江戸時代に庶民がながめる娯楽として広まった日本的な文化です。


美しい魚がゆえ、他の魚と区別した特別な存在として気になるのかもしれません。
もちろん命ある生き物なので、大切にしつつも、アートアクアリウムのこれからの発展も期待しております。


●所在地:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 新館8階
●料金 大人 Web限定入場券 2,300円 当日入場券 2,400円 
子ども(小学生)大人1名につき小学生以下の子供2名まで入場無料
●アクセス:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」直結
●営業時間:10:00〜19:00
●休館日:銀座三越の休館日に準ずる。


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