ウクライナで描かれたバンクシーの新作

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 イギリスの正体不明のストリート芸術家のバンクシーが、自身のインスタグラムに「ウクライナ、ボロディアンカ」というコメントとともに新作の作品の写真を投稿しました。

バンクシーの作品は、政治や社会批評を独自の視点で表現したものが多く、世界各地のストリート、壁、橋梁に残されています。
イスラエルが建てたパレスチナとの分離壁に、子供が壁に開けた穴の先に美しいビーチを描いた絵は特に有名です。

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ウクライナのボロディアンカは、キーウ近郊の都市です。
ロシアの攻撃により、ブチャを上回る被害が出ているとニュースで報じられています。

今回投稿された作品は、崩壊された建物の一部に描かれました。
倒立したバレエダンサーの手が、瓦礫に挟まれていて、ウクライナの現状を垣間見れます。

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ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、もうすぐで9カ月が過ぎます。

最初の頃は、日本でも連日ワイドーショーでトップニュースに取り上げるなど強い関心を集めていました。
それでもこれだけ長い月日が過ぎれば、日々関心は薄れてゆくのはしかたがないのかもしれません。

世界各国でも、状況は似たようなものでしょう。

世界に改めて問題提起を投げかけるために、安全を確保できない戦地に足を踏み入れ作品を制作する。
簡単にできる事ではありません。

その勇気ある行動には、ただただ頭が下がります。

 アートが国の未来を変える力があるのかは分かりません。
それでもバンクシーの作品が、ウクライナの平和に少しでも一石を投じるものになることを心から願います。



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