『岡本太郎展』
「芸術は爆発だ!」
岡本太郎氏は、1996年に亡くなった偉大な芸術家です。
既存概念にとらわれない自由な発想による作品が魅力的な、大好きな芸術家です。
作品の中心は絵画ですが、1970年の大阪万博のシンボルのオブジェ「太陽の塔」で一躍名前が知れ渡ります。
1970年代以降には、バラエティ番組に多数出演して、「芸術は爆発だ」と叫びながら現れる演出が人気を呼び、誰もが知る芸術家になりました。
とてもバイタリティーのある人で、 絵画・彫刻・陶芸・書道・写真などの芸術分野だけでなく、スポーツ・音楽にも才能があり、俳優の経験もあります。
その岡本氏の初期から晩年までの代表作を一堂に集めた「岡本太郎展」が、現在、東京都美術館で開催されています。
岡本作品のほぼすべてを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館が主催なので、とても見応えがありました。
私が岡本氏の作品に感じる魅力は、シンプルで大胆な表現。
色彩もデザインも実に分かりやすく、目と心に勢いよく飛び込んできます。
そして、たくさんの元気をもらえます。
相田みつを氏の詩に出会えた時も同じように感じました。
作品に対する解釈は本当は違うかもしれません。
作品に対する作者のたくさんの想いは、解説文からしか計り知れません。
でも他者が作品をながめる時、作品への感じ方は作者の想いから離れ、観る者にゆだねられます。
だから作品の楽しみ方は、人それぞれで良いのかなと思っています。
岡本氏の作品のターニングポイントになる過度期ごとに、部屋が変わり壁紙の色も変わります。
岡本氏の生涯を理解しながら、作品を鑑賞できます。
時計や椅子とか超個性的だけど実用性があるものは、特に胸がときめきます。レプリカで構わないので安く販売してくれないかな。
会場外のグッスコーナーでは、作品のミニチュアや絵をプリントした服なども売っています。
お勧めの回顧展です。機会がありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。
♦︎会期 2022年10月18日(火)~12月28日(水)
♦︎会場 東京都美術館(上野)
♦︎観覧料 事前購入(日時指定券)制
一般¥1,900 大学生・専門学校生¥1,300 65歳以上¥1,400
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