『あし にょきにょき』-絵本は想像力の宝庫-

 絵本は、子どもが最初に出会う本です。

紙面いっぱいに広がる魅力的な絵が、子どもの心をわしづかみします。
少ない文章のため、絵と絵の間の様子は、自分で想像する楽しみがあります。


絵本に対してアニメは、躍動感のある映像を楽しめる魅力があります。
ただし、映像の連続のため、想像する必要がありません。
創造力の成長を考えると、小さい子には絵本の方がお勧めです。

以前小学館から刊行されていた絵本雑誌『おひさま』で、絵本の原作の仕事をしていた時。
編集の方から、絵本は小説と違って文章の説明は少ないほどいいですよ、と教えてもらったことがあります。
自分で考える余地が多いほど、絵本の世界を自分好みにイメージできるからです。

 学生の頃絵本教室に通った時期に、講師の先生から勧められた絵本があります。
それが、『あし にょきにょき』

あし にょきにょき1.jpg

主人公のポコおじさんの家に、怪しいセールスマンが訪ねてきます。(ポコおじさんの変な名前も、怪しいセールスマンの顔も好き)

あし にょきにょき2.jpg

セールスマンから買った巨大なそら豆を食べると、なんと足がにょきにょきと伸び出したではありませんか。

あし にょきにょき3.jpg

足はひたすら伸びつづけます。

家を飛び出し、林を抜けて、街の中へ・・・・・。

想像のはるか先をゆく驚きに満ちた絵は、ぜひ映画で実写化してもらいたい迫力です。

街は大変なことになりますが、街の人たちはどうすることもできません。

最後、笑ってしまいたくなる意外な結末で話は終わります。

 子どもにも大人の方にもお勧めの絵本です。機会があったら、ぜひ読んでみて下さい。


関連記事

『IMAGINARIUM』-janaida展-
https://at-pa.seesaa.net/article/496473685.html
クリスマスイブの真夜中に走る急行「北極号」
https://at-pa.seesaa.net/article/495190640.html
林明子の優しい絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/488870015.html
自分が少しだけ好きになる絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/202012article_12.html
クリスマスの絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/202012article_8.html
子育てに少し疲れた時に読む絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/202011article_16.html
美しい絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/202011article_1.html
月の絵本
https://at-pa.seesaa.net/article/200811article_4.html
誰かに、教えたくなる本
https://at-pa.seesaa.net/article/200804article_4.html


あしにょきにょき (えほん・ドリームランド) [ 深見春夫 ] - 楽天ブックス
あしにょきにょき (えほん・ドリームランド) [ 深見春夫 ] - 楽天ブックスあしにょきにょき (えほん・ドリームランド 4) - 深見 春夫, 深見 春夫
あしにょきにょき (えほん・ドリームランド 4) - 深見 春夫, 深見 春夫

この記事へのコメント