西島雄志「端詳zui-shouー時の連なり」

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 銀座のPOLA MUSEAM ANNEXで現在開かれている、西島雄志さんの個展です。

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自ら巻いた渦状の銅線のパーツを組み合わせて作った立体作品を、インスタレーション(展示空間を含めて作品とみなす手法)として展示されていました。

細かいパーツが連なった作品は、気が遠くなるような制作時間がかかった事を容易に想像させてくれます。

今回の個展では、新作の3点が展示してありました。

 一作目は、八咫鳥(やたがらす)を題材にしていました。

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黒い壁に囲まれた暗い展示室の天井からぶら下げられた作品たち。
鳥の浮遊感は、まるで現実の映像のような迫力があります。

今回の展示では、照明(ライティング)の当て方がとても重要な役割を担っています。
床に映る鳥たちの影がとても幻想的です。

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 二作目は、龍と鳳凰を題材にしていました。

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引き続き、黒い壁に囲まれた暗い展示室の天井から、作品たちをぶら下げて展示していました。

完全な姿ではなく、それぞれの身体を必要最低限に飾られた作品は、靄の向こうに存在する神格的な幻獣をあたかも表現しているような不思議さがあります。

 三作目は、を題材にしていました。

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黒い壁に囲まれた展示室の奥の方に佇む狼。
狼は、ただひたすらに美しく神秘的に感じました。

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床に配置された丸い鏡から狼に視線を移すと、まるでその先の光に私を誘っているような感覚になります。

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 今回の個展のタイトルの「端詳」とは、良いことが起こる前兆を意味します。
ここ数年のパンデミックからの希望への流れを、神聖なる生き物を通して表現した個性的な展示でした。お勧めです。

●期間 2023 年 4 月 28 日(金)から6月4日(日) ※会期中無休
●時間 11:00 – 19:00 (入場は 18:30 まで)
●場所 ポーラ ミュージアム アネックス https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/ 東京メトロ 銀座一丁目駅 7 番出口すぐ
●料金 入場料無料


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