100年以上前のマルチアーティスト『ミュシャ展』

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 先日親戚の結婚式で福岡に行った時、ホテルで見たテレビCMの『ミュシャ展』がとても興味深かったので、空いた時間に行ってきました。

アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られています。
・・・実はミュシャについては全く知らず、後から調べてその偉大な功績を知りました。

『ミュシャ展』が開かれていたのは、福岡市美術館。
水と緑に恵まれた大濠公園の中にあります。
池越しに山並みやビル郡が見え、その景観は最高でした。

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美術館の前に置かれたアート作品のオブジェが、期待感をふくらませてくれます。

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 ミュシャの多彩な仕事ぶりには、ただひたすらに驚かされます。

まず、サラ・ベルナールの演劇のポスター「ジスモンダ」で人気が一気に火がつきました。
さらに、書籍の挿絵・お菓子や香水のパッケージ・紙幣のデザイン・インテリアヤ宝飾品などのデザイン・油彩画、水彩画・写真など・・・、すごすぎです。

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今回ミュシャに興味を持ったのは、『ミュシャ展』のポスターに使われていた絵が、一瞬にして心を射抜く魅力があったからです。

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モデルの女性がとても魅力的。そのしぐさやファッションに女性特有の美が詰まっています。
絵のデザインや色彩に古臭さがまるでなく、それどころか心をわしづかみする優しい美しさを感じました。

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今回のポスターの女性のモデルは、ミュシャの娘さん。とてもきれいな女性です。描きたくなるのも分かります。

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ミュシャは、写真家の顔も持っているので、女性のしぐさの描き方とても上手です。
現代のファッションモデルのポージングとしても通用する、女性を美しく見せるしぐさを心得ています。

また、グラフィックデザイナーの卓越したセンスで描かれた絵は、作品の隅々まで魅了させてくれます。

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学生時代のらくがきです。
絵が好きな子は、いつの時代もやることは同じみたい。私もやっていました。

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本展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから出展された169点が展示されています。
一点しか存在しないオリジナル作品もあり、とても価値のある美術展でした。

全作品撮影OKなのも、うれしいかぎりです。

 ちなみに、ミュシャ展 福岡 のイメージソングは、YOASOBIの「ミスター」です。

 東京の八王子市夢美術館でも、現在『アルフォンス・ミュシャ展』が開かれています。
会期は、2023年4月7日(金)~2023年6月4日(日)。
興味がありましたら、足をお運び下さい。


 私は、正直昔の名画には あまり興味がありません。
知的経験値を高めたい願望もありません。

純粋に作品が心魅かれるか、それが大事です。
アトリエの低学年の生徒さんが描いた絵でも、よくトキメキます。

絵が楽しめる事は、ずいぶん幸せな事だなと感じています。

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