子どもに合ったカラーコーディネート

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 色によって、人は感情や心理に強い影響を与えます。
色と人の心理の関係性を理論化した色彩心理学は、アメリカで2003年に生まれました。

身近な例としては、夏に近づくにつれ、レストランや海に近い施設では、青色のコーディネイトの内装やインテリアが増えてゆきます。

青色を見ると、冷たい水や涼しい風をイメージするためか、体感温度が2〜3度下がるからです。

 家庭で一番気にかかる色彩は、やはりお子さんのまわりのカラーコーディネイト(色彩環境)ではないでしょうか。

家で一番長く時間を過ごす子供部屋(ない場合は共用スペース)のカラーコーディネートについて、今回お話をさせていただきます。

ファッションのカラーコーディネートも大切ですが、こだわりの強いお子さんは自分の好みの色を大事に考えます。
自分の好みがはっきりしてくるのは子どもの成長の証でもあるので、なかなか親も口を出せません。

もちろん子供部屋も同様ですが、カーテン・じゅうたん・家具・インテリア・照明器具などは親が買うため、少しは口出しできます。


 子どもがすくすくと育つために適した色は何色か?

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一般的には、暖色。特に黄色が最適です
黄色には、元気・楽天性・無邪気さなど子どもらしさの特性があります。
部屋にこもりがちなお子さんならば、部屋の一部に使ってあげてはいかがでしょうか。

落ち着きが足りないお子さんでしたら、青色が効果的です。
青色は集中力を高めてくれるので、特に勉強机のまわりに使うと良いかもしれません。
ただし、北向きの部屋は寒く感じてしまうため、ご注意ください。

感受性の強いお子さんでしたら、緑色がお勧めです。
緑色は青色と同じように集中力を高めて、同時に心を癒す効果があります。
職場で観葉植物を置いてあるのは、そのためです。

ピンク色は、「幸福感」と「安心感」を与えてくれます。
優しい色使いは、心に安らぎをもたらしてくれます。
攻撃性や怒りを抑制する効果があるため、海外では、刑務所・警察学校・病院などでも活用されています。

自我が育ち始める高学年から人気がとても高い色は、黒色です。
黒色は重厚感のある色なので、大人らしさを感じられるかもしれません。
ただし黒色は、孤独・行圧・恐怖などを連想させる色であるため、心に緊張感をもたらせます。
白色やパステルカラー(白が混ざった淡い色)の暖色などと組み合わせて使ってみてはいかがでしょうか。

中学生・高校生になると、思春期特有の悩みや人間関係も複雑になり、いろいろなストレスを抱え込みます。

今まで使っていた色を、原色からパステルカラーに変えるだけでずいぶん心が和むはずです。
パステルカラーにしても色の特性は変わりませんが、色が淡くなることで、どの色にも癒しの効果が加わるからです。

 よかったら、参考にしてみて下さい。


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