美術系の進学・進路に迷ったら

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 時々、受講している生徒さんから、親御さんから、時にはアトリエの卒業生のお子さんから相談を受けることがあります。

一般の進学・進路に対して美術系の場合は、情報量が少ないからかもしれません。

自分自身を振り返ると、若い時はお子さんの立場で考え、子育てをしている現在では親の立場で考えるため、どちらの考え方も理解できます。

せっかく他の人よりも秀でた力があるのであれば、それを仕事にしたい。
とても自然な発想です。

夢を描き、それに向かって突き進む。
向上心が生まれ、成功を夢見ての行動には生きがいを感じます。

ただし希望が叶わなかった時には、当然リスクがあります。
その後で美術系以外の進路を選ぶ時に、条件が下がるかもしれません。


 相談の際に、伝えることがいくつかあります。

一つ目は、充分な情報収集。

情報をできるだけ集めることが必要です。

ビーチサンダルで山に登る人はいません。
高い山であればあるほど、たくさんの情報が必要です。
登頂の可能性の検討をして、何が必要なのかを考え、しっかり準備をすること。

二つ目は、自分の情熱の確認

高校受験、大学受験、就職、上に進むほど強い情熱が必要になります。

絵を描くのが何となく好きというのであれば、趣味の方が向いています。
趣味であろうと仕事であろうと、絵を描くことの価値は変わりません。

三つ目は、自分の覚悟の確認。

先ほど述べたように、希望が叶わなかった時には、当然リスクがあります。
反省はしてもかまいませんが、後悔しない覚悟があるのか、自分の心に問いかけてみてください。

環境や他の人のせいにはできません。
挑戦するのも結果も、自分自身が決めることです。

そもそも、進学・進路について検討できるのは、それだけで恵まれています。
どんなに才能があったり想いが強くても、経済的理由・身体的理由・親御さんの方針など、いろいろな理由により選択できないたくさんの人がいるからです。

 この基本的なアドバイスした上で、相談される人により条件が当然違うため話す内容を変えています。


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