子どもにストレスを与える色
色の好みが確立されるのは、個人差はありますが10歳前後です。
好みの色は、今まで目に触れた色の中から選ばれます。
そのため、たくさんの色にあふれた環境で育てば、色彩感覚は鋭くなります。
子どもにとって、ストレスを与える色とは何か?
それは、単純な答えですが、子どもが好きでない色です。
色を意識する親御さんであれば、当然好きな色があります。
身の回りを好きな色でカラーコーディネートするのは楽しいことですが、子どもに押し付けるのは問題です。
子どもに色の好みが出てきたと感じたら、どうぞ尊重してあげて下さい。
内気な子は、寒色系の青系や緑系を好む傾向があります。
活発な子は、暖色系の赤・ピンク・オレンジ・黄色を好む傾向があります。
紫は、想像力を刺激します。発想やひらめきを育ててくれます。
繊細なお子さんは、白を含む淡い色彩(パステルカラー)を好みます。
大人からみて一番心配に思う色。
それは、・・・・黒ではないでしょうか?
ある地域や年代では、「黒」は不吉だったり、不安を象徴する色という認識があります。
お子さんが、黒い服を好んだりや、黒をたくさん使った絵を描くと心配に思うかもしれません。
子どもの年齢によって、「黒」を好む意味合いが変わってきます。
思春期前のお子さんの場合。
黒は、すべての色の中で一番力強い色のため、分かりやすく好きということがあるでしょう。
好みの色彩感覚ではなく、単純に他からの影響の場合があります。
親の好みが黒・好きなキャラクターの色・好きなアイドルの衣装、・・・・など。
思春期のお子さんの場合。
自分を力強く見せたり、大人っぽく見せる効果がある色のため、とても人気のある色です。
黒は縮んで見える効果(収縮色 )があるため、痩せて見える効果もあります。
マイナスな面として、「孤独感」や権力に対する「拒絶感」から使う場合もあります。
心理学的には、「黒」は「恐怖」と「抑圧」という気持ちが込められています。
干渉的な親やストレスの原因に対する潜在的な気持ちから、黒を選択する場合もあります。(思春期前のお子さんも同様です)
ただし、「黒」は緊張を生む色です。
長期間「黒」に囲まれた環境は、子どもにとって望ましくありません。
子どもの色の好みは尊重しつつも、明るい色を取り入れるお手伝いをしてみてはいかがでしょうか。
「黒」を単独で使えば個性はありません。
暖色のパステルカラーと組み合わせると、「黒」の魅力が生まれます。
服をコーディネートする際に、アドバイスしてみてはどうでしょう。
親御さんが、色を意識した服や小物を積極的に身につける。
家族が共通で利用する部屋に明るい色を使い、他の色に興味を持たせるようにする。
お子さんの部屋のカーテン・じゅうたん・家具・インテリア・照明器具などは親が買うため、少しは口出しできるはずです。
色彩に興味を持つと、世界は楽しみにあふれていることに気がつきます。
すべてのものは、色で構成されているからです。
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