『D.D.D』スティッキーモンガー
渋谷パルコで、スティッキーモンガーさんの個展『D.D.D』を観て来ました。
会場は、渋谷駅から歩いて6分ほどの渋谷パルコ2階のNANZUKA 2Gの奥のスペースです。
スティッキーモンガーさんは韓国生まれ。
ニューヨークを中心に、いろいろな媒体を通して精力的に活動しているアーティストです。
シュルレアリスムの巨匠ジョルジョ・デ・キリコや、 1970 年代後半から 80 年代の日本のアニメ「銀河鉄道999」(松本零士)・竹宮惠子の「地球へ...」(竹宮惠子 )に影響を受けたと言われています。
今回の個展のタイトル『D.D.D』は、電話のベルの騒がしい音「Ding Ding Dong」に由来しています。
令和の現代では、電話のベルはほとんど聴く事がない過去の遺物です。
昔、呼び鈴のベルの音は、人と人をつなぐ特別な音でした。
固定電話での情報や会話のやり取りは、場所も時間も限定的なため、緊張感・高揚感を伴うものだったからです。
今回飾られている新作に登場する人物たちは、何を思い受話器を手にしているのでしょう。
スティッキーモンガーさんの描く人物は、奈良美智さん(世界的に評価されている日本の画家)が描く女の子のように物憂さが漂うけだるさと、バービー人形のような可愛らしさがあります。とても心地よい空気感です。
古いフィルムのようなザラついた画風・丸みのある不規則なキャンバス。
このセンス、とても好きです。
いつまでも眺めていたい、ほっとできる作品でした。
♦︎会期 2023年7月18日(火) – 9月3日(日)(営業時間は渋谷パルコに準じます)
♦︎会場 渋谷パルコ2階 NANZUKA 2G内
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