プロジェクションマッピング国際大会 -TOKYO LIGHTS 2023-

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 先日、世界最大級のプロジェクションマッピング国際大会『TOKYO LIGHTS 2023』に行って来ました。

足を運んだのは、9月10日(日)の国際大会+授賞式。
チケットは、一般:3,000円・中学生以下及び障害者:1,800円。

このイベントは、今回3回目。
58の国または地域から281組という過去最多のエントリー数で行われました。

明治神宮外苑の聖徳記念絵画館をスクリーンとして映り出される、約2分間の短い時間のプロジェクションマッピングの大会です。

今回上映されるのは、ファイナリストの全20作品+審査員の エキシビジョン2作品。

今までプロジェクションマッピングで記憶に強く残っているは、東京ディズニーランドのシンデレラ城・お台場の等身大ガンダム・品川水族館 イルカショーなどです。

初めて観た時、実物から変化してゆく色彩や模様にとても驚きを感じ、非日常感を味わえました。
ただし、スクリーンに該当する物のシルエットは目に残るため、「ああ、きれいだなぁ」という感想にとどまるものでした。

今回上映されたプロジェクションマッピングは、全く別次元の物でした。

鳴り響く音楽と共に映り出された作品は、聖徳記念絵画館をスクリーンとしながらも建物のシルエットを映像に利用しているため、少しも気になりませんでした。

その完成度の高さに、最初から最後まですっかり引き込まれました。



※実際の作品は、画質はもちろん視界いっぱいに映像が飛び込んでくるので、迫力がまるで違います。
また、鳴り響くしっかりした音響があってこそ、作品の魅力が理解できます。


 特に印象に残った作品をご紹介します。

「Symbiosis」VPM Creative Lab (スペイン) 1:21:7

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オープニングの作品。

鮮やかな色彩で描かれる、度肝を抜くサイバーパンク的なSFの世界。
音楽とプロジェクションマッピングの相性の良さを改めて感じました。
クールなサウンドと映像は見事に組み合わさり、心をわしづかみされました。

賞を取れなかったのが意外です。

「Human」Art Dykier (ポーランド) 1:26:53

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モノクロの映像に、赤・青・黄色のイメージの映像が交わってゆきます。
一番アート的な作品で、おしゃれがあふれていました。

審査員特別賞受賞。

「A Neon Owl Symphony」Clockwork (ポーランド) 1:48:21

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フクロウを使った映像がとても格好良く、ユーモラスで、美しい。
ミュージックビデオのように、音楽と映像が溶け込むように混ざり合い、観終わった後の満足感は最高でした。

観客の支持で決まるオーディエンス賞受賞。

「Umbra」Resorb (ドイツ) 1:52:13

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一番物語性を感じた作品でした。

映画「マトリックス」に登場する戦闘ロボット(センチネル )そっくりの生き物が、未来の街を破壊してゆきます。
絶望の中、希望の象徴として幼い少女が登場します。
少女の小さな手で作られた光が、街を再生してゆきます。

短い映像にも関わらず、素晴らしい見応えがありました。

前半のシーンはAIによる編集という事を後で知りました。
作品の物語を考えると興味深いものがあります。

Tokyo Tokyo賞受賞。

他にも映像の個性的な作品がいろいろありました。

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東京知事賞(優勝)は、「Legacy Links」Vali Chincisan (ルーマニア)。
TOKYO LGHTS賞 (準優勝)は、「Touch」Elektrick.me (ブルガリア)が受賞。

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授賞式には、小池都知事も来ていました。

 上演時間+授賞式は、通しで1時間50分。

作品だけでは時間が埋まらないので、いろいろ工夫をしていました。
オープニングにGReeeeNの曲に合わせて若いダンサーたちが踊ったり、MCの二人が上映の合間に語ったり。

ダンサーもMCも笑顔で素晴らしかったけれど、正直、全体の時間をもっと短くしても良いのかなと思いました。

それと、優勝・準優勝以外の受賞賞金が、10万円〜20万円とは、あまりに低すぎ。
あれだけの大作を作った労力を考えると、気の毒です。

プロジェクションマッピングはこれだけ使われるようになったけれど、スポンサーが集まらなかったのかな。


 ちなみに、11月に、過去の国際大会のグランプリ受賞者が集結する優勝者エキシビションが開催される予定です。


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