犬と楽しく暮らせる家

 ジュニアコース(小学3〜6年生)で描く水彩画は、静物や風景を見ながら描くのではなくて、基本的にはゼロからアイデアを出して構成します。

こういうものがあったら楽しいだろうな・美しいだろうな・不思議だろうなという動機がある方が、絵に気持ちを乗せることができるため、魅力的なものが表現できるからです。

その代表的な作品の一つが、『住みたい家』です。


 今回ご紹介する作品は、小学4年生のMさんが小学3年生から描き始めました。

犬の愛嬌を感じられる、遊び心たっぷの楽しくて美しい家を考えました。

『住みたい家』 Y.Mさん 小学3年生

「住みたい家」Y.Mさん.小3.jpg

 アイデアを考える際に、Yさんの遊び心は家でとどまらず、さらに広がってゆきました。

春に美しい、桜の森。
いろいろな遊びができる川を、家の近くに流す。
空の色が変化する、朝日が昇る時間帯の絵にする。


いろいろなものを描くためには、新しい技術や表現が必要になります。
3年生のYさんには、とてもとても難しかったと思います。

新しい技術を教える際には、いつも生徒さんに選択してもらっています。
簡単だけとそれなりの表現と、難しくて失敗するかもしれないけれど美しい表現を。

絵を描く作業を楽しんでもらいたいので、正直どちらでも良いと思って聞いています。

しかし、Yさんはきまってニコッと笑って、難しい方を選びます。

制作途中、上手く表現できなかったり、作業がなか進まず、モヤモヤしたこともあったでしょう。

心配して「大丈夫?」と聞くと、Mさんは必ずニコッと笑って「大丈夫。」と返してくれました。

 時間はかかりましたが、たくさんの経験を通して、いろいろな水彩技術を身につけ、ずいぶん成長できたと思います。

そして、素晴らしい魅力的な作品が完成しました。


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