金沢旅行 -チームラボ 金沢城 光の祭-

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 今回金沢に来た目的は、このイベント『チームラボ 金沢城 光の祭』を観るためです。

チームラボとは、アート・サイエンス・テクノロジー・自然界の交差する瞬間を美しく演出する集団です。
アーティスト・プログラマー・エンジニア・CGアニメーター・数学者・建築家など、各界のスペシャリストで構成されています。

チームラボのデジタルアートが歴史を感じさせる城跡にどう演出されるのか、興味いっぱいでやって来ました。


 暗くなる前に、国の史跡に指定された金沢城公園を散策しました。

石川門から入ってゆくと、石垣と再現された城の施設の一部が目に入ります。
天守閣はありませんが、なかなかの迫力があります。

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外から眺めるだけでは、無料です。
施設(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)に入る場合は、入館料が必要になります。

さらに奥に進むと、きれいに整備された玉泉院丸庭園がありました。
風情を楽しめる、とても美しい庭園でした。

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 金沢城公園は夕方の17時に閉まりますが、チームラボのイベント開始は暗くなってからの18時から。
入り口前のベンチで、1時間ほど待ちました。

暗くなる夜空に星を探したり、飛んでゆく飛行機をながめていたり。
街の真ん中にあるのに、日常の音や光が遮断されています。

何もしないでこんなにのんびりする事は日常になかなかないので、気持ちよくゆるい気分になれる時間を過ごせました。

 時間になり、入場しました。

 まず最初に観たのは、『古の石垣の円相』。

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ライトアップされた歴史を感じる石垣に、デシタルで作られた漆黒の筆筋が叩きつけられるように丸を描きます。
和を感じさせる緊張感のあるBGMが、書の激しさを一段と演出します。

筆で力強く書かれた筆筋は、心に強烈に響きました。

 次に、『我々の中にある巨大花火』。

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暗闇の中に浮かぶ強い丸い光。
光る場所は変わらないけれど、光る強さが変わります。

見つめていると、光から放射状に伸びた光の線が変化するようですが、正直分かりませんでした。
時折「わぁ、すごい!」という声があがます。

モスキート音のように、年齢が高くなると分かりにくいのかな?

 しばらくコースに沿って薄暗い敷地を歩いていると、『Walk,Walk,Walk-金沢城 』が目に入ります。

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左右を囲む石垣に鳥獣戯画のような墨絵のキャラクターたちが、音楽に合わせて行進します。
石垣の浮かぶ映像は、人工的なものではなく、まるで自分自身がそこにいるような気分にさせてくれます。

怪しく幻想的な行進は、何パターンかありましたが、繰り返ししばらくながめていました。

 この日は、たまたま満月でした。
演出されたような、最高の美しさです。

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 色とりどりにライトアップされた、森を抜けると、『自立しつつも呼応する生命と呼応する木々 』の卵のオブジェに出会います。

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以前観たことがある武蔵野樹林パークの『どんぐりの森の呼応する生命 』の進化系でしょうか。

最初は所々にあった卵のオブジェが、どんどん増えてきて、大きいものも登場します。

今回一番のインスタスポットで、ファミリーやカップルは時間を忘れて触ったり写真を撮っていました。

ここだけは、いつものチームラボの作品の遊び心満載で、他の作品とは違う味わいでした。

 最後に、入り口から見えた建物と石垣に、華やかで豪華絢爛な動物たちが映し出される『金沢城の石垣に住まう花と共に生きる動物たち 』 。

花でできた動物は、一つの生命体であり、複数の生命の集合体にも感じられます。
花が咲き生命が生まれ、変化して、花が散って生命が終わってゆく。

美しさの中に、壮大なる命の普遍性を感じ取れる、とても心に残る作品でした。

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 会場の出口付近でワークショップの体験コーナーがありました。

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自分が描いた作ったキャラクターが、幅広いスクリーンの中で活動します。
スクリーンに触ったりすると、反応したり名言を吹き出しで言ってくれたりします。

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子どもにとって、とても楽しいイベントだと思います。


 チームラボの作品では、いつも新鮮で新しい発見があります。

今回のイベントでは、長い年月存在し続けた石垣やそこにたたずむ空気感を使うことで、作品に現実的な存在感と魅力を与えてくれました。

とても充実した体験ができました。


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