教える時に気をつけていること

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 100人の子どもがいれば、100通りの性格があります。
同じお子さんでも、年齢が変わると性格や行動は変わってゆきます。

共感するだけでは仲良くなっても、成長させるための行動にはつながりません。

どう伝えればどう反応するのか。

アトリエで子どもたちと向き合う時、日々考えているとても難しい課題です。


 私の経歴を簡単にご紹介します。

 昔、小学校の図工の先生になりたくて、教員養成の大学に通っていました。教員免許状もその時取得しました。

後に夢は変わってゆき、漫画・イラスト・絵本の仕事へ進みました。

それでも、子どもたちに絵や工作を教えたい気持ちは変わりませんでした。
そして現在、アトリエぱれっとで子ども達に 絵画・造形・デザイン・漫画を教えています。

教室を始めてから、今年で22年になりました。

 教え方は、いろいろな所から学びました。

学生時代に指導を受けた教師やたくさんの教育書から。
絵本の仕事をしていた経験から。
アトリエでの経験から。

「こう指導すればこうなる」というメソッド的な方法も、経験を積み重ねる中でずいぶん身についてきました。


 普段の生活ても使える簡単なメソッドをいくつかご紹介します。

「指示する場合は、三つまで」

それ以上の指示は、最初の指示に対する行動が終わってからするようにしています。
低学年の生徒さんや、聞いて覚えることが苦手な子によってはさらに減らします。

大人は複数の事をかなり先まで理解して行うことができますが、それは優秀なのではなくて経験を重ねたからです。

「指示する言葉は簡潔に」

不必要な形容詞をつけたり、外来語への置き換えた言葉は、伝わりにくいものです。
指示する相手よりも年下の人が理解できるような言葉を選んで、指示するべきです。

大人同士でも専門用語や流行語をたくさん混ぜて話す人は、語彙力が足りないように感じます。

自分自身も、よく反省しています。

「指示する時は、相手の目を見る」

人に指示する時に、目がおよいだり、体をゆらしながらする人がいます。
これは相手から見ると、言葉が伝わりにくく、自信がない人だと感じてしまいます。

学生時代に教師から教わった、現在も役に立っている言葉です。


 子どもの考え方は、その時代によって少しずつ変化してゆきます。

子どもが興味あるものや流行っているものにアンテナを広げて、積極的に触れるようにしています。

少しでも子どもの考え方を理解して、心に届く言葉を伝えるように努力しています。


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