宝徳寺の床もみじ(昼)
塾保険の更新のため保険会社に寄った時、スタッフとの会話の中で紅葉の話がでました。
今年は気温が高く、東京の紅葉はずいぶん遅れているそうです。
先週の週末、急に気温が下がり、東京の紅葉は今週が見頃。
週末には、また20度近い暖かさになるようのなので、紅葉狩りにはぴったりかもしれません。
みなさんの記憶の中には、忘れられない景色があると思います。
私が今まで見た紅葉で一番美しく感じたのは、中学の修学旅行の時に見た京都嵐山の紅葉です。
年齢を重ねると、美しい景色は更新されていくものなので、よっぽど強い印象だったのかもしれません。
しかし、今年見た紅葉は、それを超える美しいものでした。
それは、群馬県桐生市の宝徳寺で鑑賞した「床もみじ」。
「床もみじ」は、期間限定の特別公開なので、春・夏・秋の特別公開期間を除き、眺めることはできません。
拝観は、昼と夜があります。今回、両方を観て来ました。
車で行く場合は駐車場があります。
ただし、11月11日(土)以降は利用できません(夜は利用可)。 シャトル駐車場の利用になります。
交通機関を利用して行く場合は、最寄りの駅は、JR桐生駅。
バスはとにかく本数がとても少ない (2時間半に1本)ため、時刻表を事前に確認することをお勧めします。料金は200円。
乗車時間は便によって20〜55分と差があります。
「床もみじ」を含めて寺周辺も拝観すると、所要時間は40分ほど。
帰りに使えるバスがないため、2時間ほど待つか、タクシーを呼ぶ必要があります。
時間がもったいないので、今回はタクシーを使いました。料金は3,300円。
ただし、他の観光客に声をかけて相乗りできたので、三人で割り勘して一人1,100円で済みました。
宝徳寺は、降りたバス亭から歩いて3分ほどの所にありました。
境内の木々は、美しい紅色に染まっていました。
例年よりは、2週間ほど遅めの紅葉になります。
お寺ですが、観光客に向けてかなり写真映えしそうなカラフルな飾り付けを、あちらこちらで工夫していました。
現代風の可愛い地蔵もいろいろ並んでいました。
さて、いよいよ今回の目的の「床もみじ」を観るために境内に入ってゆきました。
真っ赤に染まったモミジが映り込むのは、鏡のように磨かれた28畳の本堂の床。
100本以上の境内のモミジが、美しく浮かび上がります。
自然の美しさと、人工の建築美との融合は、心をぎゅっと締めつけるような魅力がありました。
できることなら、半日ほど何もせず、ひたすらここで過ごしたいほどでした。
上下・左右が同じに見えるシンメトリーの美しさは、昔から人を魅了してきました。
よく知られている景色に、「逆さ富士」、「ウニ湖」などがあります。
一番美しく眺めるには、床に這いつくばらなければなりません。
この写真もそうして撮りました。
窓から見える、「枯山水」(かれさんすい)も絵画のような美しさがありました。
「枯山水」は、砂や石だけで山や水の景色を表現した日本庭園です。
枯山水を広めた人は、室町時代の僧侶 夢窓疎石です。
「枯山水」の白さは雑味がなく、心模様にも感じられて、昔からかなり気に入っています。
♦︎2023秋の床もみじ特別公開(昼)
●期間:10月20日(金)~11月30日(木)今年は、紅葉の色づきが遅いため12月3日(日)まで延長
●拝観受付時間:9:00~16:00 (閉門16:30)
●拝観料:10月大人800円 11月大人1,200円 高校生以下無料
●駐車場:無料
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