同じ色でも男女で違う色の感じ方

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 教室で生徒さんが絵を描いている時、男女で好む色や使う色に違いを感じることがあります。

もちろん個人差がありますが、男の子ははっきりとした分かりやすい色、女の子は淡い色を好んで使います。


 アメリカ ニューヨークの市立大学のイスラエル・エイブラモフ教授の研究チームの研究結果によると、男女の色彩認識能力に大きな違いがありました。

色彩認識能力は、男性は7色(赤・紫・桃・橙・黄 ・緑・青)、女性は29色と、その差はなんと4倍以上!

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目の構造は一緒ですが、同じ色をみても感じ方が違うのは、男性ホルモンである「テストステロン」である可能性が高いと言われています。

この違いは、「狩猟時代」の歴史的背景が要因ともいわれています。

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男性は獲物を追いかけることが仕事です。
獲物を追いかける動体視力や、遠くの物の特徴を瞬時に見分ける色彩認識能力が必要でした。

女性は家を守ることが仕事です。
食べられる実かどうかを色で識別し、こどもの顔色を判別するためには、細かい色彩認識能力が必要でした。

女性が、たくさんのルージュを使い分けるのも、ファッション・アクセサリーに豊富な色の品揃えがあるのも納得です。

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デートの時、男性がちょっとした色の変化に気づいてあげられないのも、どうぞ許してあげて下さい。


 私個人の認識ですが、男女のモノの感じ方にも違いがあるように思います。

男性は、印象的な視覚として記憶しますが、女性は、感受性により記憶します。

絵本の読み聞かせを聞いた時、男性は物語から画像を頭に思い浮かべますが、女性は話しての語り口調や情景に対する柔らかさ温かさのイメージを記憶します。

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映画の感想を聞くと、男女の違いが分かりやすいかもしれません。


 ただし、色の認識はいろいろな条件によって変わってきます。

昼・夜・部屋の明るさ・その国の文化・個人の性格・年齢差・その時の感情・・・・など。

例えば同じ色のものでも、明るい部屋では白っぽく、暗い部屋では黒っぽく感じます。

また、人は脳でモノを認識するので、その時の感情で色味も変わって見えます。

男性でも女性的な色彩を好む人もいれば、女性でも男性的な色彩を好む人もいます。

私自身、コントラストの強い分かりやすい絵も好きですが、好きな作家さんの絵の傾向は繊細な色彩のものが多いように感じます。


 色彩認識についての情報は、多様な研究・検査対象が広がることで、さらに解明されてゆくことでしょう。
上記の研究結果も変わってくるかもしれません。



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