ホコリとモヤのアート展
先日、『横浜微塵美展』に行ってきました。
文化庁初の発表支援プログラムによる、映像作家と化学者のコラボによるホコリとモヤのアート展です。
入場料は、500円。
・・・・・ホコリ? 、モヤ?
天気の良い日に、部屋の中で日差しで舞っているホコリを見たことはあるけれど、どんな展示会なのだろう?
狭めのギャラリーに入ると、スタッフに消毒液を指先にかけられます。
そのままプロジェクターの前に指をかざすと、体温で揮発する消毒液がモヤのように壁に映し出されます。
なるほど。
奥の畳1畳ほどの壁に囲まれたスペースで、部屋の中をイメージした映像作家坂根大悟さんのコラージュ映像が投影されます。
地下に降りると、化学者市川しょうこさんによる展示が並んでいます。
ホコリに光が当たって輝いて見えるチンダル現象を可視化して確認することができます。
超音波を利用した魚群探知機のような装置で自分の周りに漂うホコリを見れます。
透明な大きな箱の中でティッシュを軽く振り、空中に舞うホコリを見れます。
美しい星のきらめきもホコリのきらめきも、同じチンダル現象によるものだと、初めて知りました。
ホコリと星のきらめきを同時にながめると違いは特になく、不思議な感覚を覚えました。
2階のロフトでは、日々撮りためられた写真が壁に飾ってあって、鑑賞者が自由に配置できました。
ホコリとモヤをアートとして美しく見せる展示ではありませんでしたが、「ホコリ」につていて考えてみるユニークな企画展でした。
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