GUNDAM FACTORY YOKOHAMA -奇跡のプロジェクト-

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 アニメーション「機動戦士ガンダム」に登場する等身大のガンダム (モビルスーツと呼ばれる人が操るロボット)が歩くというネットニュースが流れた当時は、日本中のロボットファンに超弩級の衝撃を与えました。

なぜなら、ガンダムの大きさは18m。ビルの6階の高さもあるからです。

2020年12月19日(土)から横浜の山下ふ頭にて、「ガンダムファクトリーヨコハマ(GUNDAM FACTORY YOKOHAMA)」https://gundam-factory.net が開催されました。

私も子供時代ロボットアニメで育ったので、とても興味を持っていました。

昭和のテレビを席巻したアニメの『マジンガーZ』は、分りやすい色の組み合わせ・人が乗り込む・奇抜な武器といった新しさに当時の小学生の男の子たちの心をわしづかみにしました。

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その後、『機動戦士ガンダム』は、大きな転換期的な作品になりました。
兵器としての道具としてのロボット。
スリムで美しいデザイン。

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視聴者のの年齢は中高生が多く、中二病的に悩み続ける主人公のアムロに共感した人も多いと思います。

『新世紀エヴァンゲリオン』も同じ系統で、今だにとても人気がある作品です。
エヴァの初号機も大好きなロボトデザインです。

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ただ場所が住まいから遠く離れた横浜ということもあり、なかなか行けずにいました。

時間が過ぎ去り、このイベントはいよいよ2024年3月31日(日)までの期間限定。
先日、気合を入れて行ってきました。


 場所は、みなとみらい線「元町・中華街」駅4出口(マリンタワー口)から徒歩7分の山下ふ頭。

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入場料金は、大人(13歳以上)1,650円(税込) 小人(7歳以上12歳以下)1,100円。
さらに等身大のガンダム横のGUNDAM-DOCK TOWERから観覧する場合は、大人/小人(7歳以上) 3,300円が追加でかかります。

ガンダムの頭部と同じ目線の高さまでエレベーターで上がり、ガンダムの頭越しにまわりの景色をを眺められる貴重な体験なので、絶対体験するつもりでした。

こちらの会場に着いたのは、平日の14時半頃。

ネットでGUNDAM-DOCK TOWERの予約をできるために、夜以外はすべて埋まっていました。
ただし、一人ということもあり、30分後に入れてもらえるという特別な申し出。

超ラッキーな状況に、もちろん申し込もうと思いましたが、

思いましたが・・・・・。

・・・・・やめました。

私は極度の高所恐怖症。
脚立の二段目から、臆病なチワワのようにびびる小心者。

何度も心の中で葛藤しましたが、
チケット売り場のスタッフから18mと聞き、土壇場で泣く泣くあきらめました。

 入場口を通り抜けると、広場の奥にガンダムが立っていました。

で!で!で!で!で!で デっかぁーーーーいっ!!!!!

ガンダムを囲むゲージの素晴らしい造形。
約25tの重量を支え、関節部分を動かすための実用的なデザインの美しさ。

昔お台場で見たガンダム立像よりも、数段迫力を感じます。

来場客の半分以上は、外国の人たちでした。
客層は、家族連れ・カップル・グループ客・個人など、いろいろ。
夜になると、3倍位に人が増えました。

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ちなみに、ガンダムの横のGUNDAM-DOCK TOWERの高すぎる高さを見て、やめて本当に良かったと胸をなでおろしました。

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 今回展示されているガンダムの設定。

横浜 山下ふ頭近郊において発見されたモビルスーツと思われるパーツを、様々な領域のエンジニアたちが研究・分析・再構築して作られたもの。
初代ガンダムに酷似していますが、別のモビルスーツ。その名は「RX-78F00 ガンダム」。

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15分〜30分位おきに、4つの違ったプロクラムでガンダムが動きます。


 ショーの合間に、他の施設をいろいろ楽しめます。

「ガンダムカフェ」は、店内の他、外にもテーブルがあります。
カフェからガンダムを見ると、このように見えます。

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 「BASE」には、オリジナルガンプラを中心に、オリジナル商品が多数販売しています。

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 「LAB」では、“動くガンダム”の開発のプロセス・設計・構造・仕組みについて学べます。

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ロボットが小さいガンダムを組み立ててゆくコーナーでは、1mmの誤差もない超精密な動きにはSFを感じます。


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実際にガンダムを組み立てたり、プロジェクター前でガンタムを動かすシュミレーションがあります。

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 「カンファレンスルーム」(休憩室)では、大きなプロジェクター前に多数の椅子が並んでいます。
このイベントが始まる前から完成までをユニークに構成したドキュメンタリー番組を楽しめます。

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このイベントが、とても困難で大きなプロジェクトだった事が分ります。
多方面のエキスパートの人材と9社の企業による、最先端の技術が集約されて実現しました。


 訪問した日は冬季特別演出のプロクグラムたったので、通常のプログラムとどう違うかは分りません。

一番好きなプログラムは、「起動実験」でした。8分45秒。

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映画に使われた音楽やBGMが流れる中、ガンダムが足を踏み出したり、しゃがんだり、腕を振り上げます。
プロの声優さんのアテレコで、臨場感が迫力いっぱいに伝わってきます。

現実では再現できないと思われた動く巨大ロボットを観れる喜びは、心打ち震える感動がありました。

また、初代ガンダムが好きだった人にはたまらない、素晴らしいサプライズもありました。

二番目に好きなプログラムは、「FOO/AI Awakening!フル」。11分45秒。

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これもストーリー仕立てになっているので、可能な動作をすべて自然な形で見る事ができます。
最後のポーズは、突き上げた指先に光が灯ります。格好いいいーーーっっっ!!!

夜はライトで美しく照らし出されて、さらに魅力的に眺められます。

GUNDAM-DOCK TOWERでの観覧の予約をする人は、絶対に夜がお勧めです。


 帰る時、スタッフに一つ質問をしてみました。

この素晴らしい施設が、本当に3月いっぱいで終了するのか?

個人的な予想ということでしたが、横浜の再計画の予定地のため、やはり終了するそうです。

すごく残念です。
しかし、お台場のガンダム立像・GUNDAM FACTORY YOKOHAMAの動くガンダムで培った情報・知識・経験は、きっと次のプロジェクトに引き継がれてゆくのでしょう。

ガンダムに興味がなくても、ロボットに興味があるお子さんには、とてもお勧めのイベントです。
将来の仕事でも、ロボット工学はとても期待されている分野だからです。

イベントが終わるまで後わずか。
興味がある人は、急ぎましょう。



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