ムットーニコレクション

画像元:世田谷文学館

　八王子美術館で開催されている『ムットーニワールド　からくりシアターⅤ』があまりに素晴らしかったので、他の場所で展示されていなか探してみました。

ありました。東京の世田谷文学館の『ムットーニコレクション』。

ところで、ムットーニって何者?

「ムットーニ」とは、自動からくり人形作家　武藤雅彦さんの通称です。

ムットーニ作品は、ボックス・シアターと称される箱の上や中で繰り広げられる極上のからくりエンターテーメント。
さまざまな光・美しい音楽・物語をふくらませる効果音が、観る者の心を強くゆさぶります。

東京の世田谷文学館の『ムットーニ　コレクション』は、10台。
他の企画展がある時にと一緒に展示されるため、一部だけ展示されます。



今回鑑賞したのは、4作品。

『クリスタル・チューナー』（特別出品）

『眠り』原作＝村上春樹「眠り」


画像元:世田谷文学館

『アトラスの回想』原作＝中原中也「地極の天使」


画像元:世田谷文学館

『題のない歌』原作＝萩原朔太郎「題のない歌」


画像元:世田谷文学館

詩や文章の一部が語られる中で、からくりが動き出します。
語り部はムットーニ自身。低い良い声をしています。

八王子美術館の分かりやすい作品に比べて、文学性が強く感じられるので、好みが分かれるかもしれません。

特に気に入った『題のない歌』では、場末の酒場で飲んだ一杯のウイスキーから、過ぎ去った過去が「えええーっ」という驚く演出で展開されます。

機会があれば、他の作品もぜひ観たいものです。


『ムットーニコレクション』

♦︎会期　2023年10月7日（土）～2024年3月31日（日）
♦︎開館時間　午前10時～午後6時
♦︎休館日　毎週月曜日（祝日の時はその翌日）
♦︎観覧料　一般200円　高校・大学生150円　小・中学生100円


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