落合陽一展『ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒』
落合陽一さんはまだ30代にも関わらず、筑波大学准教授・京都市立芸術大学客員教授・金沢美術工芸大学客員教授・デジタルネイチャー開発研究センターセンター長・ピクシーダストテクノロジーズCEO・いろいろなイベントのプロデューサーなどの数々の肩書きを持っています。
ただし興味があるのは、「アナログ」と「デジタル」を融合した作品を次々と生み出すメディアアーティストの顔です。
想像を超えた新しい取り組みと表現に、「現代の魔法使い」とも呼ばれています。
初めて作品を観たのは、秋葉原に飾られた『winter illumination 2023』の代表作品。
ガラスで作られた箱の中に、絶え間なく映像が映し出され、万華鏡のように広がって見える美しさに衝撃的な魅力を感じました。
今回の個展『ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒』は、麻布台ヒルズの「ギャラリー&レストラン 舞台裏」で開かれました。
6畳ほどの鏡の壁に囲まれた茶室「落合流茶事」の周りに、デシタルな作品が飾られた通路が囲むように配置されていました。
これらの作品を鑑賞するのは無料。
通路の奥には黒電話が置かれていました。
う〜ん、SF映画『マトリックス』のワンシーンみたい。
通話の相手は、対話型生成AI。
受話器を取り、向こうの問いに答えるとさらに気の利いた話を返してくれる『オブジェクト指向菩薩』という作品です。
とっさに意味のある答えができなかったにも関わらず、うんちくのある言葉で返してくれました。
商品化したら、悩みを抱えた人には絶対に売れそうです。
今回の個展は目玉は、「落合流茶事」でのお茶会。
こちらは有料になります。
裏千家を学んだ落合さんが亭主(進行役 )となり、お茶会を通してさまざまな体験ができるとの事。
膝を悪くしていたので参加は残念ながら断念しましたが、きっと想像を超える体験が待っていたかもしれません。
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