好きな作家の絵の展示 -アカダチアキ-
普段は、おゆみ野教室に私の絵を飾っています。
昨年の秋から、追加で好きな作家さんの絵を飾ることにしました。
その理由は、生徒さんたちに間近でプロの作家の絵を観る機会を作りたいからです。
学生時代、アートによほど興味がない限り、自分からギャラリーや美術館に行くことはあまりありません。
ネットで見つけたイラストを観る機会はあるかもしれませんが、画面越しの作品と直接観るでのはまるで違います。
また、自分が知らない新しい分野の絵を観ることは、とても新鮮な体験になり、大いなる刺激を受けることがあります。
もしかしたら、自分に影響を与える貴重な出会いになるかもしれません。
今回飾ったアカダチアキさんの絵を初めて見たのは、昨年の春に日本橋髙島屋 で開催された『知られざる文具アートの世界』。
その唯一無二の表現と魅力に衝撃を受けました。
スクラッチアートという技法による黒い絵の中に現れた、繊細で美しい色彩たち。
写実的な絵を通して感じる情緒的な世界観に、一瞬で心奪われました。
今回展示した作品は、「虎」と「月」を題材にしています。
「虎」の絵は、中東的な異国感のあるデザインの背景。
虎の背中には、桜の森のような美しいピンクが広がります。
そのシルエットは、躍動感のあるクジラです。
飛び抜けた素晴らしい発想とセンスに感動します。
虎の瞳・鼻・毛の一本一本に、存在感と美しさが感じられます。
荒々しい若い虎ではなく、自然をまとう老練で神々しい虎を感じました。
とても大切な作品です。
「月」の絵は、花を加えることでが完成された、儚さがあふれる美しさを感じる作品です。
私が特に好きな自然は、「雲」・「砂漠」、そして・・・「満月」。
アカダさんの代表的な題材の「月」シリーズは、どれも大好きです。
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