『とん ことり』
小学校では新しい体験や出会いが待っています。
家庭では味わえないワクワクや楽しみがいろいろあります。
しかし、内気なお子さんにとっては、不安がいっぱいかもしれません。
新一年生。新しいクラス。
親しい友だちができるまで、ドキドキした気持ちを抱えているかもしれません。
頼りになる先生も慣れるまでは、少し怖い存在かもしれません。
大人は、自分の身長よりもはるかに高い身長の存在です。
先生と話すには、見上げなければなりません。
1m70cmの人にとって3m近い人が先生と考えれば、理解できるかもしれません。
『とん ことり』は、福音館書店から出版されている「こどものとも傑作集」の一冊です。
原作は、筒井頼子さん。絵は、林明子さん。
林明子さんが描く子どもの絵は、子どものちょっとしたしぐさをとても上手に表現します。
林明子さんの作品は大好きで、絵本作家を目指した若い頃に夢中になって読みました。
現在でも大切に何作が持っています。
この作品の主人公は、引越しをしたばかりの小さい女の子 かなえ。
ある日、玄関で小さな音がするので行ってみると、そこにはすみれの花束が落ちていました。
推理小説のような展開に、ドキドキしながら次のページを見たくなります。
待ち受けた先は、うれしい温かい結末。
新しい環境にとまどっているお子さんには、どうぞ読み聞かせしてあげてください。
そして、一緒にこの絵本について話し合ってみてください。
少しだけ不安から解放されるかもしれません。
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とん ことり (こどものとも傑作集) - 筒井 頼子, 林 明子
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