『線のデザイン』
Cさんは、アトリエぱれっとに通い4年になる中学2年生の生徒さん。
先日、デサインの最初の課題の「線のデザイン」が完成しました。
デザインでは、絵画の基礎となる構成力・色彩力・創造力と同時に筆の描写技術を学びます。
絵を描く時は題材を並べれば画面が埋まりますが、デザインは線だけで表現するため、構成力が必要になります。
これが最初はなかなか難しい。
線だけのデザインでも、主役が必要だからです。
主役をどう表現するか。
主役を活かすために、まわりをどう表現するか。
色彩は、3色という条件で色を決めてもらいます。
題材がないので、色の選択もけっこう苦労します。
適当に色を考えるのではなく、適した色を選択する色彩感覚が必要になるからです。
塗る際には、筆の技術が欠かせません。
まっすぐに細い線を描く。
実際に描いてみれば分かりますが、とても難しいことに気がつきます。
具体的なコツをいくつか教えて実践してもらいますが、最初はなかなか思ったような線が描けません。
Cさんはとても手先が器用ですが、前半はとても苦労していました。
それでも経験を積み重ね、後半では見違えるように素晴らしい線を引けるようになりました。
昔、中国の書道家が、白髪に朱墨(赤い墨)で字を書いているのをテレビで観たことがあります。
人間極めれば、そこまでできるのです。 もちろん、そこまでする必要はありませんが・・・。
完成した作品は、とても魅力的なものになりました。
今回の課題で学んだ知識や技術は、今後の作品作りにきっと役に立つはずです。
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