『THE TOKYO TOILET』 アートなトイレ

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 飲食店やホテルに行く時に、少しだけ気にとめる場所があります。

それは、・・・トイレ。

トイレがこちらの想定よりもきれいだったりすると、確実に2割ほど自分の中の施設への評価が上がります。


 ちなみに、公園にある公衆トイレへのイメージはどのようにお持ちですか?

行政整備のために、いろいろな企業や研究機関が公衆トイレへのイメージのアンケートを繰り返し行っています。

その結果は・・・・・「汚い」・「臭い」・「暗い」・「危険」という否定的なイメージがほとんどを占めるようです。

私自身、入る前に持つ否定的なイメージが大きく変わることはめったにありません。

 ところが、東京・渋谷区で、画期的なプロジェクト『THE TOKYO TOILET』https://tokyotoilet.jp が進められました。

渋谷区の17カ所の公衆トイレが16人のクリエイターにより、個性あふれるトイレに生まれ変わりました。



このプロジェクトを数年前に知り、近くの街にいく際に、時々足を運んでいました。

特に印象に残ったトイレをご紹介します。※クリエイターの呼称略


 七号通り公園トイレ 幡ヶ谷2-53-5

クリエイティブディレクター 佐藤カズー / Disruption Lab Team

七号通り公園1.jpg七号通り公園2jpg.jpg七号通り公園3.jpg七号通り公園4.jpg七号通り公園5.jpg

丸い白い形のトイレ。誰もが愛らしく感じるのではないでしょうか。
デザイン的には一番気に入っています。

このトイレの画期的な所は、トイレにおける全ての行動を音声で行えます。
素晴らしい発想です。
手を使ってのドアの開閉や便器の操作も、もちろん通常通りにできます。

 代々木深町小公園トイレ 富ヶ谷1-54-1

 はるのおがわコミュニティパークトイレ 代々木5-68-1

建築家 坂 茂

代々木深町小公園1.jpg代々木深町小公園2.jpg代々木深町小公園3.jpgはるのおがわコミュニティバーク1.jpgはるのおがわコミュニティバーク2.jpgはるのおがわコミュニティバーク3.jpg

外から眺めるとカラフルな発色の透ける壁になっているため、トイレの中に人がいるか確認できます。
鍵を閉めると、壁が不透明に変化するので、外から見られることはありません。

防犯を考えると、全ての公園の公衆トイレをこれに変えた方が良いと思える長所です。
見た目の美しさ・機能、共に最高レベルのトイレです。

 鍋島松濤公園トイレ 松濤2-10-7

建築家 隈研吾

鍋島松濤公園1.jpg鍋島松濤公園2.jpg鍋島松濤公園3.jpg鍋島松濤公園4.jpg

木をたくさん使った秘密基地のようなとても個性的な外観。
特に男の子は好きそう。

 代々木八幡公衆トイレ 代々木 5-1-2

建築家 伊東豊雄

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キノコのような可愛い外観。

 東三丁目公衆トイレ 東3-27-1

プロダクトデザイナー 田村奈穂

東三丁目公園1.jpg東三丁目公園2.jpg

真っ赤な強いインパクトのあるデザイン。

 恵比寿駅西口公衆トイレ 恵比寿南 1-5-8

クリエイティブディレクター 佐藤可士和

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清潔感のある白を使った、四角いトイレ。
駅前にあります。
隙間のある外装が、見通しが良くて好きです。

 広尾東公園トイレ 広尾 4-2-27

クリエイティブディレクター・アートディレクター 後智仁

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外壁の壁がデジタルのプロジェクターになっています。
世界人口と同じ79億通りのライティングパターンがあるようです。


 昼間しか行けてませんが、夜になるとライトアップしてさらに美しくなるようです。


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