新貝敦子『からくりオルゴール展』: ぱれっと日記

2024年09月23日

新貝敦子『からくりオルゴール展』

　現在、からくりオルゴール作家の新貝敦子さんの個展が、横浜のクリスマストイズで開催されています。

新貝敦子さんは、日本で数少ないオートマタ作家です。

春に東京で個展を開かれていた時に、初めてお名前と作品を知りました。
日にちを勘違いしてしまい、残念なことにその時は個展を見過ごしてしまいました。

その後、ネットで見つけた数々の素敵な作品の動画。

『シーラカンス』【からくりオルゴール】

画面越しに観ても、どれも手が込んだ作品ばかりなのが分かります。
次の作品展は数年後かなと思っていたので、今回の個展はサプライズな出来事でした。

千葉から横浜はけっこう時間がかかるため、小旅行気分を楽しみながら向かいました。
初めて作品を観れる喜びにワクワクでいっぱいでした。

　クリスマストイズは、テレビでも有名な北原照久さんが、ブリキのおもちゃ博物館と双子の洋館に開いたお店です。

店のドアを開けると、店内は季節を飛び越えクリスマス模様一色。

店の真ん中に、クリスマスケーキのように作品が展示されていました。

直に観る作品。
胸の動悸が少しだけ速くなったように思います。

さらにうれしい事に、作家の新貝さんが在廊していました。

せっかくなので、声を掛けさせていただきました。
内気な性格なので、初対面の方にはいつも緊張してしまいます。

とても穏やかで気さくな方でした。
こちらのつたない問いかけにも、丁寧に分かりやすく答えてもらえました。

作品の解説を聞きながら、本人による、からくりオルゴールの実演。
何という贅沢!

『オランウータン』

造形が素晴らしく、存在感が感じられる作品。
メロディーと一緒に、からくりで動くしぐさがとても自然で、愛嬌にあふれていました。

『ブレーメンの音楽隊』

一番下のロバから動き出し、上の動物も動いてゆきます。
どんな仕組みで動くのか想像もできません。
魔法を見ているような不思議さがあります。

一番楽しみにしていた『万華鏡シリーズ』。

このシリーズは、生き物のからくりを楽しめる上に、丸いフレーム越しに万華鏡も楽しめます。

万華鏡は、画面越しに見たことがないの非日常感へ連れて行ってくれる不思議な感覚が面白く、昔から大好きでした。

この万華鏡シリーズは、通常のきらめく万華鏡のタイプと場面が変化するタイプがありました。
後者のタイプは、物語性があるので、さらに心惹かれます。