釣谷幸輝展『旅の行方 The Endless Journey』

釣谷幸輝展1.png

 人は誰でも自分だけの道を持っています。
そして、いつか自分一人で歩まなければなりません。


東京・日本橋の「不忍画廊」釣谷幸輝展を観て来ました。
ここは初めての来訪ですが、広く居心地の良いギャラリーでした。

釣谷幸輝展2.png

来場者がたまたま私一人だったということもありますが、スタッフの方がとても丁寧に作品について解説して下さいました。

国内外で人気の高い釣谷幸輝さん。
絵本『旅の行方』に使われた 銅版画の絵が中心に飾られていました。

入り口の絵から順番に鑑賞すると、絵本と同様に物語が展開してゆきます。

モノクロで、不思議な感覚が漂う絵。
物語にセリフはありません。



 昔から文章が少ない絵本が好きでした。
文章が少なければ、その分絵の世界に没入できるからです。

昔絵本の原作の仕事をしていました。
新人の私の原稿に対して、担当の編集の方が半分削った添削をしてきました。

えー!!! と衝撃を受けましたが、読み直してみると
・・・・・とても読みやすくなっていました。

作り手にとっては難しい作業かもしれません。
ただし、無駄を削ぎ落とした内容だからこそ、観る者にとって分かりやすくなるものです。


 主人公が自分の道を歩き始めます。

釣谷幸輝展3.png

不安でいっぱいなのが伝わります。

釣谷幸輝展4.png

真っ直ぐな道とは限りません。
行き止まりになる事もあるでしょう。

釣谷幸輝展5.png

そんな時は、覚悟を決めて飛び出さなければなりません。

釣谷幸輝展6.png

いろいろな旅の果てに、いつか心の拠り所にできる場所にたどり着けます。

釣谷幸輝展7.png釣谷幸輝展8.png

違った考えができる自分に出会えます。

釣谷幸輝展9.png

いつの間にか不安は消えて無くなっています。

釣谷幸輝展10.png

人生は、この旅路の連続です。
また、最初の絵と戻ってゆきます。

とても素敵な作品でした。

過去の作品も資料として閲覧できました。

釣谷幸輝展12.png

絵本は、不忍画廊のオンラインhttps://shinobazu.buyshop.jp/items/98636000で購入できます。

釣谷幸輝展11.png


関連記事

風間サチコ展『Bad Morning! Tokyo』
https://at-pa.seesaa.net/article/504253102.html
ショーン・タンの不思議な世界『The Art of Shaun Tan』
https://at-pa.seesaa.net/article/501183038.html

この記事へのコメント

スポンサードリンク