山下和子 + 石橋ユイ 『background』

ネットで目にした石橋ユイさんの造形作品に惹かれ、
東京・六本木の「s+arts」で開催中の、山下和子 + 石橋ユイ 『background』を観に行きました。
「s+arts」は、昨年遠藤学さんの個展を観た時以来、二度目の訪問です。

初めて観る作家の展示は、いつも心地よい緊張と期待があります。
ネットで観る画像と実際の作品では、別物だからです。
正直がっかりする時もあります。
予想を超える魅力がある時、喜びで飛び跳ねたくなります。
今回の2人展には、石橋ユイさんの作品は3点展示されていました。



作品を観た瞬間、目が釘つけになりました。





流線美が美しい観たことがない形状の作品に、心を鷲づかみされました。
宇宙に繋がる自然が題材なのでしょうか。
「宇宙」や「自然」を題材にした作品は、雄大なイメージが感じられるのでとても気に入っています。
優しいけれど力強い色彩も、大好きです。
しばらく鑑賞させてもらっていると、運が良い事に、石橋ユイさん本人が現れました。
なんというサプライズ。
基本けっこうな人見知りですが、せっかくなので作品について話を聞かせてもらいました。
こちらのぎこちない会話にも、穏やかに応じてくれる気さくな方でした。
ありがたい事に、過去の作品もスマホの画像で見せてもらいました。
特に、宇宙を花のように広げた頭の女性像のスカートが山のような形の作品は、強く心に響きました。
石橋ユイさんのインスタ(@ishibashi_yui)で鑑賞できます。
途中、気になる事を質問してみました。
「テーマは何ですか?」
今思うと失礼な質問をしたと思っています。
現代アートは、テーマを基に作るコンセプト重視の作品と表現を重視する作品があるからです。
昔仕事をしていた漫画はイメージを絵に表現して、童話はイメージを文章化するため、
コンセプトありきが当たり前との固まった考えがあったからです。
テーマに縛られないことにより、発想は無限に広げることができます。
石橋さんは、ありがたいことに失礼な質問にも終始笑顔で応対してくれました。
感謝しかありません。
居心地の良い時間を過ごして、会場を後にしました。
山下和子 + 石橋ユイ 『background』
♦︎会期 2025年3月21日(金)〜2025年4月5日(土)
♦︎時間 12:00 〜 19:00 最終日は17:00まで
♦︎休館日 日曜日・月曜日・火曜日
♦︎会場 s+arts 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
♦︎料金 無料
関連記事
『アートのチカラ』
https://at-pa.seesaa.net/article/508377097.html
遠藤学展『Spirits Planter VII ただ、そこにいるだけ』
https://at-pa.seesaa.net/article/506896865.html
『星にねがいを』
https://at-pa.seesaa.net/article/506155102.html
勝田えみ-Moonlight Shadow-
https://at-pa.seesaa.net/article/504869000.html
稲葉友宏『A STORIES THAT YOU SEE』
https://at-pa.seesaa.net/article/504519543.html
好きな作品に偶然出会えた幸運のサプライズ
https://at-pa.seesaa.net/article/504488574.html
ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽と
https://at-pa.seesaa.net/article/504045657.html
一井弘和展 「Little Stories」
https://at-pa.seesaa.net/article/503954782.html
ジェームズ・ドーラン・ウェッブ-流木の魔術師-
https://at-pa.seesaa.net/article/495939516.html
Garret Kane -自然と共有したアート-
https://at-pa.seesaa.net/article/493726450.html
生き物と植物が融合した幻想的なアート
https://at-pa.seesaa.net/article/202202article_9.html
超絶フィギュア
https://at-pa.seesaa.net/article/202009article_8.html
この記事へのコメント